出版社内容情報
15歳、一生忘れられない人に出会った
『ふたりを誰よりも深くむすびあわせ、同時に破滅をもたらしたもの。
それが、セックスだった。』
17歳で「女による女のためのR-18文学賞で鮮烈なデビューを飾った雛倉さりえ。あれから6年たった今、満を持して刊行する衝撃作。
高校受験のために勉強に励む冴は、学年で2位を誇り、クラスの中で近寄りがたいと浮いた存在。ある日、クラスの女子に掃除当番を押しつけられた冴は、学年トップの土屋くんと教室で二人きりに。受験のストレス、クラスで浮いた存在、姉へのコンプレックス、様々な鬱屈が絡み合い、好きでもない、ただそこにいただけの土屋くんにキスをしてしまう。二人は、その後、学校や家の人に隠れて逢瀬を重ね、危険な遊びへ身を投じていく。二人に切なすぎる結末が待ち受ける。
刊行前から話題騒然。3月よりデジタル少女漫画誌「&フラワー」でコミカライズ連載開始。4月よりCanCam.jpでも大型試し読みを予定。装幀写真は今、話題沸騰の写真家、岩倉しおり氏。
【編集担当からのおすすめ情報】
これほどまでにみずみずしく、リアルに思春期の思いを綴れる作家がいただろうか。雛倉さんの描く、冴と土屋くんが放つ15歳の繊細さと剛胆さ、不器用さが胸に迫る。恋だったのかどうかわからなかったけど心をざわつかせてくれた人に、もう一度、会いたくなる物語。
内容説明
受験、アンバランスな心と体、性への限りない渇望、誰かに承認してもらいたいという欲求。思春期のとまどいと無鉄砲な強さを、みずみずしい筆致で紡ぎだす。『R‐18文学賞』で鮮烈なデビューを飾った雛倉さりえが、痛くて切ない不器用な15歳の「熱」を描く。
著者等紹介
雛倉さりえ[ヒナクラサリエ]
1995年滋賀県生まれ。近畿大学文芸学部卒。早稲田大学大学院文学研究科卒。第11回「女による女のためのR‐18文学賞」に16歳の時に応募した「ジェリー・フィッシュ」でデビュー。のちに映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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