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ほどなく、お別れです

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865272
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『神様のカルテ』以来の最強デビュー作!

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
読んだ人すべての心を温かく包み込む“お葬式小説”!


【編集担当からのおすすめ情報】
「私の看取った患者さんは、
『坂東会館』にお願いしたいです」
――夏川草介氏(医師・作家 『神様のカルテ』)推薦!



長月 天音[ナガツキ アマネ]
著・文・その他

内容説明

この葬儀場では、奇蹟が起きる。夫との死別から二年の歳月をかけて書き上げた、この冬を最高に温かくする新たなベストセラー!第19回小学館文庫小説賞受賞作。

著者等紹介

長月天音[ナガツキアマネ]
1977年新潟県生まれ。大正大学文学部日本語・日本文学科卒業。2018年『ほどなく、お別れです』で第十九回小学館文庫小説賞を受賞(応募時タイトル『セレモニー』改題)しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

241
葬儀社のお仕事小説かと思ったら、それだけでは無かった。漆原が言う「病死や事故死のほうがよっぽど未練があるだろうよ」そうかもしれない。いや多分そうだろう。連作3編デビュー作。生を受けた以上必ずある『死』その一つ一つに物語がある。思いが視える美空や霊と話せる僧侶・里見、厳しい先輩・漆原。もう、結婚式より告別式への参列が多くなった私には優しく悲しく心に響いた作品だった。故人・遺族、どちらも悔いのない式かー「ほどなく、お別れです」いつ聞いてもも、何度聞いても慣れずに切なくなる言葉です。2019/01/08

黒瀬 木綿希(ゆうき)

197
職が決まらず、バイト先の葬儀屋で働き続ける美空は見送られる人の「気」を感じることが出来る体質。そんな彼女の周りでは作品のキャッチコピー『この葬儀場では、奇蹟が起きる』と同様に不思議な事が起こる。気持ちの整理がつかない遺族、自分が死んだ事に気が付いていない少女、残される旦那へどうしても伝えたいことがある身重の妻。そして美空自身にも見送らなければならない人が…。 遅かれ早かれ等しく訪れる別れをどのように迎えるか。本書を読めば未練が残らないよう生きているうちに伝えなければならない言葉が自然と浮かんでくる気がする2020/02/14

ゆのん

187
出版社から頂いたプルーフにて読了。お仕事小説かと軽い気持ちで読み始めたら…めちゃくちゃ泣ける。亡くなった人の想いと、大切な人を亡くし残された人の想いに涙が止まらない。2018/12/08

hiace9000

164
スピリチュアル・ファンタジー有りのお仕事小説、とくればやはり舞台は葬儀社。スカイツリーの足元にある坂東会館でアルバイトをする美空が主人公。町田さんの『ぎょらん』も同じ葬儀社が舞台となったが、本作はライトなハートウォーム路線描き。胡散臭さを霧消させてくれるのは、全編を貫き満ちる"人への優しさといたわり"のせい。決して知り得ぬ故人の思いを遺族が知ることの是非はさておき、人が人と関わり営まれた唯一無二の「生」の最後を、最高の営みでもてなし、次の「生」へと送り出す直向きな誠実さがそこにあることを改めて感じ…感涙。2023/06/08

とろとろ

161
学生時代にアルバイトをしていたのが葬儀場で、何かが見える僧侶の里見と、漆原という普通の職員と一緒に訳ありの葬儀ばかり担当するという話。以前、戒名の話を読んだが、葬儀の話というのも珍しく興味を持った。主人公には夭折した姉の何かか取り憑いていて、別の世界がとても良く見えているいう特技があって、あちらの世界に旅立つまでの様子や訳ありの訳が見えてくるという。他の就職活動には失敗ばかりで、とすると就職先はもう決まったようなものだけれど、そこはそれ小説の中で紆余曲折の末という過程の話かしら。時期的にピタリな話でした。2020/03/12

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