出版社内容情報
偏差値教育、いじめ、家族の機能不全……。さまざまな圧力の中を生きる子どもたちにとって、心休まる「居場所」はどこにあるのか! 主な執筆者=松岡悦子、杉山由美子、斎藤学、近藤雅樹、他。
少子化、消費経済の波、情報の洪水、偏差値教育、いじめ、家族の機能不全……。現代の子どもたちをとりまく環境は、きびしくなる一方です。本書は、そうした過酷な環境を直視して、現代日本社会がかかえる問題を浮かびあがらせるとともに、心休まる居場所を探し、生き方を模索する子どもたちの実態を浮き彫りにします。 「学校」と「教育」の問題を中心に、社会の流れのなかで子どもが直面している諸問題について概観する斎藤茂男氏の総論につづき、松岡悦子氏が情報過多の消費社会における出産と育児の問題を、杉山由美子氏が超早期教育の実態を論じています。そして、渡部尚美氏がモノ余り時代の子どもと消費の関係を、高田明典氏がテレビ番組からみた子どもの心の変遷を、杉山由美子氏が子どもの遊びと人間関係について、近藤雅樹氏が異界にあこがれる子どもたちの生態と心理について、考察しています。さらに、家族の機能不全と共依存社会の病理について斎藤学氏が、レターカウンセリングからみた子どもたちの悩みについて八巻香織氏が、心身症外来からみた現代家族と子どもたちの問題を生野照子氏が、実体験を踏まえて語っています。 本書を通読すれば、子どもの問題ばかりでなく、現代の日本社
内容説明
現代の子どもたちは何を求めているのか!?偏差値教育、情報の洪水、消費経済の波、家族の機能不全…さまざまな圧力の中を生きる子どもたちの実態を追う。
目次
「総論」しがない世渡りをする子どもの現在
消費社会の出産と育児
0歳からの知育競争
不必要消費時代の子どもたち
子ども向けアニメ・特撮番組の深層構造
現代っ子の遊び方とつき合い方
情報化社会の裏側で―異界にあこがれる子どもたち
家庭内暴力にみる共依存社会の病理―子どもたちにとって家庭とは何か
仮面の下にひそむ底なしの不安―レターカウンセリングにみる子ども像
混沌の極から生の根源へ―心身症外来からみた現代家族と子どもたち