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雨利終活写真館

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093864602
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

遺影専門写真館を舞台にしたミステリー連作

『人生の最期に最愛の人へ最高の自分を贈るために』
巣鴨の路地裏に佇む遺影専門の雨利写真館には、今日も死に向き合う人々が訪れる。撮影にやって来る人々の生き様や遺された人の人生ドラマを若手注目ナンバー1新進気鋭のミステリー作家・芦沢央が見事な謎解きで紡ぎ出す。

人生の終焉を迎える時、人は、本当に大切な物が見えてくる。
ミステリー、なのに心温まる珠玉の4編。

●一つ目の遺言状 ハナの祖母の遺言状。その内容が波紋を呼ぶ。
●十二年目の家族写真 母の死を巡り、父と息子の葛藤の日々が始まる。
●三つ目の遺品 写真館に遺された一枚の写真。そこに写る妊婦は?
●二枚目の遺影 末期癌を患う男性が撮った二枚の遺影写真。



【編集担当からのおすすめ情報】
発売前に書店員さんや関係者に原稿を読んでいただいたのですが、とにかく各方面から大変な反響をいただいています。『遺影』をキイワードに人間ドラマを描くという、斬新な発想。読み始めたらその世界にぐいぐい引き込まれます。『終活』というタイトルから、年を重ねた方が読者対象を思われるかもしれませんが、若い方にも是非手に取っていただきたい秀作です。

芦沢 央[アシザワ ヨウ]
著・文・その他

内容説明

巣鴨の路地裏にひっそり佇む、遺影専門の写真館。祖母の奇妙な遺言が波紋を呼ぶ(「一つ目の遺言状」)。母の死を巡る、息子と父親の葛藤(「十二年目の家族写真」)。雨利写真館に残る1枚の妊婦写真の謎(「三つ目の遺品」)。末期癌を患う男性の訳ありの撮影(「二枚目の遺影」)。見事な謎解きで紡ぎ出すミステリー珠玉の4編。

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京生まれ。千葉大学文学部卒。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

218
気になる作家の最新作。なんだ、これは!いままでの芹沢央じゃない。だけど良い!葬儀用ではなくても、事件事故の際の写真にとても年代の違う写真を宛がわれる事があり違和感を抱いていた。最期の写真なら尚更だろう。どんなに年老いていても『その人』を感じる遺影がいいな。しかも、この雨利写真館は遺影だけじゃない。見えなかった、見えていなかった思いも掘り出して?くれるのだ。ちょっとほろ苦く優しいのが良い。シリーズ化してもイケルと思うので、続編希望したい。雨利の事はまだまだ謎でしょう。しかし、人の数だけドラマはあるなぁ。2016/12/20

しんたろー

193
芦沢さん6冊目。遺影専門の写真館で起こる人情ミステリが4話の短編集…ドキッとする心の闇を後味好く昇華する作品が多い印象だが、本作はその特性が薄い感じがした。主人公・ハナ、写真館のメンバー、客たちが繰り広げるハートウォーミングな話なのだが、人物も話もサラッと描いていて「もっと掘って欲しいなぁ」と感じたのが正直なところ…題名にもなっている雨利がカメラマンとして登場しているが、彼ならではの活躍がないのが弱く感じてしまう点だろう。シリーズ化の要素が多いのに惜しい作品だが、ハナと一緒に「終活」を考えてシミジミした。2018/09/10

おしゃべりメガネ

188
我ながら意外にも初読みの芦沢さん作品です。へヴィな作風のイメージな作家さんですが、本作はたまたまなのかなかなかシブい人情ミステリーでした。4話からなる連作集で、それぞれに自分の最期の姿を残そうとする想いに色々と深く考えさせられました。極端なコトになってしまうかもしれませんが、いつ何時自分の最期が唐突に訪れてもいいように1日1日をしっかりと歩んでいかないとなりませんね。決して死を待つのではなく、そして向かうのでもなく、しっかりと受け入れるコトが大切なのかもしれません。人間、やはり’後悔’はしたくないですね。2018/06/17

yanae

181
初作家さん。「生前遺影、終活」をテーマにしたちょっとしたミステリー。最初は祖母の遺影を撮ってもらった「ハル」が利用者として訪れるが、訳あってそこで働くことに。利用客のちょっとした謎を、雨利写真館のメンバーで解き明かす。お店を出る頃には皆ちょっと幸せになっている。終活だから、どうしても作中に死の影はあるんだけと、個性的なメンバーの明るさで楽しく読み終えました。最終話でハルがしたことは、個人的には本当に許されないと思う。そこだけはとても嫌な気持ちになりました。結果的には収まったかもしれないけど…(T-T)2017/05/17

紫綺

170
遺影用写真を専門に扱う雨利終活写真館を舞台、様々な謎解きを綴る連作短編。一貫して主人公ハナの心情が根幹に通っているので、長編のように読める。心地良く騙された。2017/02/17

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