ブルーアウト

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093864305
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

エルトゥールル号遭難に着想を得た感動巨編

和歌山県串本町のダイビングショップでインストラクターとして働く女性ダイバー高畑水輝。そのもとに偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、先祖ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン・・・。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超え、絡み合うふたりの宿命。それは偶然なのか、必然なのか。史実に着想を得て書き下ろした生命の根源を問う感動巨編。自ら1万8000マイルの航海歴をもち、海の脅威を知り尽くした作家が「知の腕力」で描いた渾身のノンストップ海洋小説。

内容説明

和歌山県串本町のダイビングショップでガイドとして働く女性ダイバー高畑水輝。そのもとを偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、祖先ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン…。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超えて、絡み合う宿命。それは偶然なのか、必然なのか。海の脅威を知り尽くした作家が「知の腕力」で描いた息を呑む渾身の海洋小説!

著者等紹介

鈴木光司[スズキコウジ]
1957年静岡県浜松市生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞『楽園』でデビュー。大ヒットした『リング』はハリウッドでも映画化。『らせん』で吉川英治文学新人賞。『エッジ』で米国のシャーリー・ジャクスン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

87
鈴木光司は新作を中心に読んでいる作家です。著者ならではの海洋ミステリ(ホラー)かなぁと思って読み始めたのですが、日本・トルコ友好125周年記念作品のような感じです。題材的には面白いテーマですが、頁数も少なく、何となく消化不良に終わっている気がします。著者が書きたかったわけではなく、Japan Turkey Global Associationの依頼の企画なのかなぁ?会社の休暇制度の改悪で保留になった、トルコ旅行に何時か行けるといいなぁ!2016/01/09

ゆみねこ

69
1890年のトルコの艦船エルトゥールル号の海難事故、そこで救助されたトルコ人の子孫と助けた潮岬大島の住民の子孫。事故から125年の時を経て海の底に沈んでいたあるものを救いあげる。水輝たちの危機には本当に読んでいてハラハラ。125年前の高畑家と現代の高畑家、どちらもエキセントリックな母に翻弄されていたのがちょっと気の毒。2017/12/08

ぶんこ

50
1985年に起こったトルコの軍艦エルトゥールル号難破事故。この事故は日本よりもトルコ国内での方が語り継がれていて、それによってイラン・イラク戦争の時にテヘランに取り残された日本人を、危険をおかして助けてくれたと知りました。125年も前の恩義を忘れずに、子孫に伝え続けたトルコの人々に感動しました。他の本でも読んでいたのですが、小説という形で読めたことが嬉しい。アフメットが記した言葉を、ハルがトルコ語で語ったというエピローグは驚きでした。台風情報で潮岬がよく出てきますが、黒潮の怖さをこの本で初めて知りました。2019/04/13

Yuna Ioki☆

47
1768-201-42 初読み作家№391 かつて串本沖で難破したトルコ船エルトゥールル号。そして現代と交錯しながら自然の驚異と命を繋が繋がっていく神秘が描かれている。どちらも緊迫した描写で先がどうなるのかハラハラしながらページをめくる手が止まらず一気読み。ダイビングでリップカレントを経験したことがあるだけに水輝とギュスカンが遭難し、救出されるまでの心境がどれ程の恐怖かがリアルに想像してしまった。(幸い危ない目に逢ったことはないけど)2017/08/29

oldman獺祭魚翁

36
図書館本 リングの著者が書いた、「エルトゥールル号遭難」を描いた小説。ホラー小説家だと思っていた著者の意外な一面を見せて貰った気がする。著者自身ヨットマンなのは、本作品で初めて知った。それだけに船舶の知識は豊富で正確で有り、おそらくダイビングもかなり経験されているのでは無いかと思われる程 迫真に満ちた描写となっている。100年以上の時を超えて交流する日土の人々の交流と、描かれる串本の美しく且つ厳しい自然。今後はホラーだけではなく海洋小説もどんどん書いて欲しい。海が好きな人には、お奨めの小説。2016/05/22

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