出版社内容情報
忘れられない思い出の一皿、再現します。
鴨川流・こいし親娘と虎猫のひるねがお迎えする、不思議な食堂へようこそ。この食堂では、もう一度食べてみたい思い出のの味を再現してくれるという。看板のない店に辿り着く手がかりはただひとつ、料理雑誌に掲載される<“食”捜します>の一行広告のみ。今回は「中華そば」「のり弁」「焼きめし」「クリスマスケーキ」「天丼」「ハンバーグ」の思い出と味を求めて、六組の客が訪れる。食×謎の美味しいミステリー。
【編集担当からのおすすめ情報】
前作『鴨川食堂』がさらにパワーアップ!
読むとお腹が空いてくる、ハートフルストーリー!
文庫並みのお求めやすさ! 税抜き1,000円
内容説明
鴨川親娘とトラ猫のひるねがお迎えする、看板のない食堂へようこそ!!料理下手な父が毎日作ってくれた海苔弁当、パートに出る母が夕食に用意してくれた焼飯、和菓子屋の息子が大好きだった洋菓子店のクリスマスケーキ。迷わない人生てなもん、どこにもありまへん。
著者等紹介
柏井壽[カシワイヒサシ]
京都生まれの京都育ち。数多くのTV番組や雑誌の京都特集で監修をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
161
依頼を受けた食を探す、鴨川流・こいし親娘と料理が主人公の短編6編の短編集。全編前作と同じ構成でマンネリ感はするが、流が出す季節感のあるおまかせ料理とお酒、そして京言葉にひかれる。そして食を探す依頼に対して、それを見つけ出しての再現料理によって、依頼者の親子の絆が再確認されるという、読んでほっこりして、また次作を読みたくなる小説だ。流が出す手の込んだ料理を食べに、京阪電車に乗って七条駅で降り、鴨川、河原町通、烏丸通を越えて、七条新町を右に曲がって、正面通を左に曲がった鴨川食堂へ行ってみたくなる。2014/12/31
佐々陽太朗(K.Tsubota)
147
『鴨川食堂』の続編、題して「おかわり」とは。もしさらに続編第3巻を出すとしたらどうするのだろう。「おかわりのおかわり」? いや、食べ物を扱う小説にそんなしつこい名はつけられないだろうと余計な心配をする私である。濃厚ソースの押しつけがましい味ではなく、うすくひいただし汁のように、それを口にした者が味を探し求め、深く深く味わうような短編が六つ。この小説はまさに和食テイストだ。料理や食材の何気ない知識とともに、『百夜通い』や『桜川』と「能」の知識をさりげなく持つ人に憧れる。まだまだ知らないことばかりだ。 2015/01/24
紫綺
134
「鴨川食堂」の続編。烏丸七条辺り、東本願寺近くにある看板の無い食堂「鴨川食堂」。想い出の食を探し当てる探偵事務所も兼ねている。探す料理は在り来りなのだが、依頼の際に出るおまかせ料理が一流割烹顔負けのオリジナル京料理。おすすめの酒とダブルで美味しそう。水戸黄門的なパターン進行なのだが、飽きが来ない美味しさだ。「ごちそうさま」「よろしゅうおあがり」2014/12/30
しゅわ
118
【図書館】京都・東本願寺の近くにある小さな料理店は、もう一度食したい食べ物の味を少ない手がかりから再現してくれる“食探偵”でもあります。ギャンブルでだらしがなかった父親が海苔弁に込めた気持ちとは? 肩肘張って生きてきた母親のこころを溶かすハンバーグの秘密とは? 幼い息子を亡くした夫婦の決意とは? モデルの不遇だった幼き日の思い出の味とは? 夢を継ぐ大切なラーメンとは? 天丼に隠された秘密と一発屋の決心とは? 六組の客のそれぞれの想いのあたたかさに癒される一冊です。2014/11/13
Yoshihiko
95
相変わらずの美味しそうな食べ物のお話です。読んだ後はいろいろ食べたくなります。話もさらっとしつつも心にしむお話しでした。海苔弁の話がお気に入りです。2016/02/14
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