コレキヨの恋文―新米女性首相が高橋是清に国民経済を学んだら

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093863261
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

笑って泣いて経済もわかる傑作小説誕生!

混迷の日本。現在と驚くほど似ていた時代があった。リーマンショック、ユーロ危機VSウォール街大暴落。デフレ円高不況VS昭和大恐慌。東日本大震災VS関東大震災。そして頻繁に失脚する総理大臣…そんな昭和初期に7度の大蔵大臣と首相として日本を世界恐慌から脱出させたのが、希代の財政家・高橋是清だった。
不況が続く201X年、大混乱を経て初々しい女性宰相が誕生した。官邸での就任パーティ。増税・緊縮財政路線の財務省と成長路線の補佐官との板挟みに疲れた霧島さくら子首相は官邸の庭に出ると桜の下で髭を蓄えた和装の老人に会う。二人はお互いを知らぬまま政治、経済状況を語り合うのだが、不思議と平仄が合う。さくら子は老人の確信に満ちた話に感銘を受け、それをヒントに、財務省の筋書きとは違う大胆な経済成長策を打ち出す。果たしてそれが奏功し、日本はデフレ不況から脱することができるのか。
何度かの邂逅で、さくら子は、老人はもしや高橋是清翁では、と思い始める。ということは…老人は2月26日に大変な不幸に巻き込まれてしまうではないか!どうする、さくら子!
笑って泣いて、日本と世界の経済の仕組みがストンとわかる傑作小説誕生!

【編集担当からのおすすめ情報】
高橋是清の時代って、まるで現在の日本と同じ状況だったんですね。そして、本を読み進むと、どうすれば日本の景気が良くなるかがわかるのだから、本当に面白くてお得です。それと登場人物が誰をモデルにしているのか、当てるのがけっこう楽しいですよ。

いま人気の画家・鈴木康士氏のカバー・イラストもお楽しみ下さい。

4月20日に書いています。18日、三橋氏、さかき漣氏、イラストの鈴木康士氏とでささやかな増刷お祝いをいたしました。三橋氏が鈴木氏に会うのは初めてでした。
お陰様で好調を維持しています。アマゾンでは38件のブックレビューが出ており、三橋氏によると、彼のこれまでの本で最多と。「感動した」「思わず泣いてしまった」「三橋氏のこれまでの本で最高傑作!」との声が多く、まぁこれは編集者冥利でしょうか。
この本がなぜこれほど読者の感動を呼ぶのか、私なりの1つの答えは、本の中で高橋是清が語るセリフのポイントの部分が、実は本当に彼が書き残したものだということです。例えば、国民経済とは何かをさくら子に語ったところとか、最後の手紙の部分とか。実際の“恋文”はもちろんさくら子や今の国民に宛てて書いた物ではありませんが、それ以外の部分は本当に是清が書いた物なのです。そのリアリティが涙を誘うのでは。それがわかって、読み直してみるのもまた一興ではないでしょうか。かく言う小生も、もう三度くらい泣いています。


第1章 桜の木の下で
さくら子/苦手な男/桜の木の下で/是清/再び、さくら子/
第2章 さくら子、国民経済について学ぶ
第2次世界大恐慌/第1次世界大恐慌/さくら子、国民経済について学ぶ/さくら子、自己紹介する/さくら子、世界の歴史を変える
第3章 さくら子、国家について学ぶ
二つの改革/さくら子、国家記ついて学ぶ/時計
第4章 2月26日
是清、軍部と対立する/慟哭/2月26日
終章 是清からの恋文


三橋 貴明[ミツハシ タカアキ]
著・文・その他

さかき 漣[サカキ レン]
著・文・その他

内容説明

青天の霹靂で日本初の女性首相になってしまった霧島さくら子。稀代の財政家・高橋是清に学び、経済政策を成長路線へと大転換。次々と大胆な政策を打ち出す…。果たして日本は復活できるのか。泣いて笑って、日本と世界の経済の仕組みがストンと分かる、人気エコノミストによる傑作小説。

著者等紹介

三橋貴明[ミツハシタカアキ]
中小企業診断士、経済評論家、作家。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業など数社に勤務した後、中小企業診断士として独立。大手インターネット掲示板での、韓国経済に対する詳細な分析が話題を呼び、『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)を出版、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

49
平成の世が大正末期によく似ているといったお話を高橋是清の経済手腕をなぞりながら見せる小説でした。似ているのあたりは強引というか、同じ手法で似ていないと立証できそうな感じなので、あんまりだったけども、高橋是清の政策をわかりやすく説明しているところはよかった。現代パートがあまりにも漫画的すぎるので、流して読む感じで楽しめた。2020/10/01

ゆん@

44
もしドラの、経済や国家版といった感じ。若い女性弁護士がいきなり総理になり、相手が是清とは知らずに経済や国家について学んでいく。是清のいた時代が「大正バブル崩壊」「関東大震災」「三陸地震」「金融恐慌」「世界大恐慌」と、現代日本の状態とそっくりで、そこから是清がデフレをどうやって脱し経済成長への道を作ったかを、新米の女性総理が学ぶかたちで説明してくれるので解り易く、現在の日本にも希望が持てた。日本が世界一のお金持ち国家だと書かれていてびっくりした。これからの日本に希望を持ちたい人にお勧めです。2013/06/30

かずよ

38
家計と国の経済を同じに考えてはいけないんだ!デフレの事もTPPの問題も私でも理解できました!是清のような政治家が現れてくれたらと思ってしまうのは私だけではないはず。とにかくみんな真面目に働きましょう!が私の結論!2012/10/11

かまど

24
国の経済について、最近になって三橋貴明氏の書籍を通し軌道修正を行っているところです。この書籍は小説というジャンルの力で、国の経済についてわかりやすく説明しているだけでなく、昭和初期、日本が大戦に向かっていく姿を、高橋是清を通して語っています。まさに激動というに相応しい歴史がそこにあったんですね。 そして、この昭和初期の時代と現在がリンクしている。歴史は繰り返すということでしょうか。作中のように、国家一丸となる日はくるのでしょうか。いずれにしても戦争になるのは絶対にイヤです。2014/06/24

sas

24
とにかく面白かったし、感動した。ラストの是清の手紙は涙もの。ストーリーも面白かったが、大正バブル崩壊時代と平成バブル崩壊時代がこれほど似ているとは驚きだ。まさに時代は繰り返すということか。経済の勉強にもなるし、必読の本。2013/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4659599
  • ご注意事項

最近チェックした商品