出版社内容情報
話題の映画原作本、新装版で一般発売!
傭兵飛空士・シャルルは、流民上がりである自分が未来の皇妃ファナを本国まで送り届けるという荒唐無稽な指令に我が耳を疑った。圧倒的攻撃力の敵国戦闘機「真電」が、シャルルたちの搭乗する複座式水上偵察機「サンタ・クルス」に襲いかかるなか、ふたりは無事本国まで辿り着けるのか? そして、飛行中に芽生えたシャルルとファナの恋の行方は――!?
蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。
ライトノベルとして2008年に発売した直後から口コミで話題となり、2008年Amazonエディターランキング1位、2008年Amazon売り上げランキング6位、2009大学読書人大賞2位など、すばらしい評価を受け続け、ついに今秋アニメ映画として全国ロードショー。
『サマーウォーズ』『時をかける少女』などで名高いマッドハウスが制作をてがけているこの映画も大いに評判をよんでいます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
26
次期レヴァーム皇妃・ファナと流民あがりの若き飛空士・シャルル。本来ならすれ違うはずのない二人を運命が結びつけた・・。ライトノベルとして2008年に刊行されたものに加筆・訂正したもの。映画の予告を見て前から気になっていました。読みやすく、そして空戦シーンは迫力満点で面白かったです。帯にもあったようにラストシーンは美しかったです。こういう甘酸っぱい話には弱いです。作中の水姫の物語も悲しいお話だったけれど素敵でした。映画の方も観てみたい。★★★★2012/01/08
U
20
加筆されててこっちのがお得よー、と言われたのでこちらに手を出しました。面白かった……! 戦闘シーンは戦闘シーンとして凄いのだけど、停滞場所でのあれこれが胸に残っています。菜の花畑や釣り。こんななかなのに、楽園のよう。「永遠のひととき」金をばらまくシャルルにぶわっときました。とてもうつくしいはなしだったなあ。締めがまたじわりとくる。皇妃ファラ。彼女は一生、ひとりの飛行士を想っていたのでしょうか。2012/02/17
こめっこ
18
お姫様を護衛する飛行士の話。王道だけど引き込まれた。空中戦をなぜかラピュタの空中戦とだぶらせて再現し、読みました。雨の日に乗る飛行機の景色を思い出し、雲の上に出た時の空の青さ、太陽の眩しさを思い描ける文章です。これからの夏に読むのがオススメ!読後も感動でした。たしかに名作だと思う。装丁も綺麗で、続編も出して欲しい。待てずに文庫を読んでしまいそうですが…2014/07/05
miwmiw
18
傭兵飛空士が皇妃を戦闘機で送り届けるというシンプルなお話。空のシーンなど情景が目に浮かぶようでした。ベタだなと思うとこもあるけどそれも良いです。映画もあるようなので気になります。2013/03/24
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
16
ライトノベルレーベルの文庫で大人気だった作品なんですね。 今度アニメ映画化されるので、一般書籍として再刊されたのを偶然読んだわけですが…結構ツボってしまいました(笑) もともと戦闘機乗りの話は好きで、この作品の参考文献にあった佐々木譲さんの『ベルリン飛行指令』は、私のオールタイムベスト本。 それに匹敵するような空中戦、騎士道精神、プラス身分違いの恋、そして美しいラストシーン…堪能しました♪ 2011/08/27
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- 和書
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