内容説明
平均年齢世界最高齢(?)の梅が岡交響楽団が贈る、笑い、涙、サスペンスありの世界にひとつの交響曲。
著者等紹介
荒木源[アラキゲン]
1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、朝日新聞記者を経て、『骨ん中』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
99
34歳の高校教師、中島明彦は偶然聞いた市民ホールでのコンサートでオーケストラ熱を再発し勢いで「梅が丘交響楽団」に入団する。しかしそこは思っていた楽団ではなく、超高齢者の集まりだった。中島は断れず、急遽倒れた指揮者に変わりタクトを振ることになる▽高齢者オーケストラのドタバタの裏で、ロシアスパイの暗躍が繰り広げられる。音楽への情熱とうまくなれない苦しみや嫉妬心が描かれる。中島先生がんばれ。たくさんの人々がずっと列をなしてコンサートに向かうイラストが可愛い。映画もあるので観てみたい。2008年発行2025/04/12
takaC
79
【ネタばれ】34歳と26歳の8歳差はちょうど良いけど34歳と16歳の18歳差は無いよな、なんて思っていたら、42歳と26歳の16歳差が成立しちゃうわけね。さすがロシアン。アリョーシャ有野の方かと想像していた自分の推察力はブンコさんに遠く及ばす…2012/06/23
ゆきちん
64
久しぶりに聴いたアマオケに感動し入団したつもりが間違って、老人ばかりのオケに入ってしまった高校教師の物語。おっそろしくヘタくそで入りたかった所に行きたいんだけど、辞めるに辞められず、押したり引いたり。そして、なぜかロシアのスパイの話が挿入されてて、最後にまあるく。そんなアホな、な話もちゃんと入ってて、王道でもあり、楽しめました。こんな歳まで(酸素吸入器つけて)音楽楽しめるって羨ましい!2017/06/05
yanae
61
老人ばっかりのアマチュアオーケストラに高校教師の主人公が間違って入ることに。ダメダメな梅ヶ丘交響楽団=梅響の成長っぷりのストーリーと、なぜかロシアのスパイ組織の視点と二つが同時進行。えっ無理ない?!なんて思ったけどうまぁ~いこと融合しておもしろくなってます(笑) まさしくのだめが好きな人は絶対楽しんで読めるはず。パワフルなじーちゃんばーちゃんのおとぼけキャラはかわいいし、主人公の頑張りっぷりもいい。ライバル梅フィルとの確執も最後には…?!皆が笑顔になれる素敵なお話でした!タイトルでちょっと損してない?笑2013/11/20
紫綺
51
ちょんまげプリンの作者、荒木さんの作品。いわゆる老人オーケストラのサクセスストーリーかと思いきや、ロシアのスパイが絡んでスパイシーに仕上がっていて大変面白おかしかった。作品中出てくるベートーベンの「エグモント序曲」は中一、ドヴォルザークの「新世界」は中二の時のコンクール曲。偶然にしても、嬉しくて鳥肌が立った。いまも頭の中で新世界のメロディーが延々と流れている。中学時代の良き思い出が鮮やかに甦る。2011/01/13
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