内容説明
純粋の極みかに見えるバッハの音楽も、よく調べてみると、生々しい人間の営みの上に成立している。いま、指揮者でもある著者は、限りない愛情をこめ、バッハを語る。
目次
ルターとシュッツ
故郷の歌 アイゼナハ
オールドルフの兄
リューネブルクの学舎
若き巨匠の試行錯誤 アルンシュタットとミュールハウゼン
新発見が続くワイマール
ケーテンの聖と俗
カンタータの四季
歴史の中の受難曲とオラトリオ
カンタータの詩人たち
貴族も市民も農民も
オルガン演奏家バッハの遍歴
教育者としてのばっはlオルフェウスを超えて
バッハとシェーンベルク樂派
対談 聖霊は降り注ぐ
著者等紹介
樋口隆一[ヒグチリュウイチ]
1946年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒・同大学院修士課程修了。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として、テュービンゲン大学にて、音楽学をゲオルク・フォン・ダーデルセンに師事。教会カンタータに関する研究(『新バッハ全集』第一編相三四巻)にて同大学哲学博士。指揮法をアレクサンダー・スムスキーに師事した。シュトゥットガルト聖マリア教会代理合唱長、ゲッティンゲン・バッハ研究所客員研究員を歴任。帰国後、バッハとシェーンベルクを中心とする西洋音楽史を専門領域としながら音楽学者、指揮者、評論家として多彩な活動を展開。2000年明治学院バッハ・アカデミーを創設し芸術監督に就任。2006年同合唱団を率いて、ライプツィヒ国際バッハ音楽祭に出演し成功をおさめ、指揮者としても今後の国際的な活躍が期待されている。現在、明治学院大学芸術学科教授。国際音楽学会日本選出理事。音楽文献目録委員会委員長。DAAD友の会会長。第三回京都音楽賞、第二回辻荘一賞を受賞。2002年、長年にわたる研究、指揮、評論活動に対して、オーストリア学術芸術功労十字章が授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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