黄金旅風

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 485p/高さ 14X20cm
  • 商品コード 9784093861328
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店梅田本店・星 真一
無冠の帝王、飯嶋和一の4年ぶりとなる新刊は期待を裏切らない大傑作!とにかく読んで驚いていただきたい。この国にかつて、こんなにも清々しい男たちがいたということに。権力におもねらず、金にこびない海の男たちのなんと自由なことか。数々の文学賞を辞退しつづける飯嶋さんだからこそぜひともキノベス!に選びたい。

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店ロフト名古屋店・S.I.
これほどの力量をもった作家があまり知られていないというのは、本当にもったいない。この厚さが敬遠されるのだろうか。しかしこの枚数をもってしか描ききることのできない物語の緻密さ、深さがそこにある。舞台は江戸時代、名の知られた人物など登場しないが、金と権力にまみれた世界の中で信念を持って生き抜いた男を描いた、とても読みごたえのある一冊です。

内容説明

江戸初期、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に、二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたその二人は、やがて、権力に蹂躙される長崎の人々の、光り輝く守護神となった。海神に愛でられし者たちの熱き奔流のような生涯。

著者等紹介

飯嶋和一[イイジマカズイチ]
1952年、山形県生まれ。1988年、『汝ふたたび故郷へ帰れず』で文芸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

81
江戸幕府が出来てしばらく、1628年から1633年までの長崎。長崎代官にして貿易家の末次平左衛門と、その親友、内町火消組惣頭、平尾才介の活躍を描いた物語。平左衛門の父、末次平蔵の死をきっかけに、新たな内外の脅威が長崎を襲い始める。まず、当時の長崎が唯一の国際都市であったことがよく分かり興味深い。江戸での情報を掴みながら、独自の文化を築いていたことも面白かった。切支丹が信仰の多くを占めて、当時の弾圧なども扱われている。九州近隣との交流も細かく描かれていて、いろいろなものが詰まっていた小説だった。2020/09/26

名古屋ケムンパス

40
家光治世の貿易港長崎の朱印船貿易家の末次平左衛門とその親友、内町火消組惣頭・平尾才介の生き様を重厚に描いています。二人は共にセミナリオ(小神学校)に通っていましたが、手のつけられない悪童で破門を余儀なくされた乱暴者でした。けれど、この神学校の経験は二人に当時の日本人にはない西欧人感、世界観を抱かせることになります。彼らの心に常にあったのは、長崎の民の安寧な暮らしでした。そのために二人は、自らの職責に厭うことなく全身全霊を傾けることになります。禁教迫害の時代の長崎を克明に語るまさに力作です。2017/11/22

Porco

18
ストーリーに引き込まれる感じがなかったなあ、と。起こっていることは面白いのですが。2017/03/15

eriko*

18
鎖国に至るまでの長崎を中心とした話。大変時間がかかってしまった。(・_・;歴史好きの人向けかな?わたしにはちと荷が重かった。2016/05/07

チキン大好き!

18
以前「出星前夜」を大変時間をかけて読んだので、今回も覚悟はしていました。案の定ページはなかなか進まず、読了するのに19日も・・・。史実を基に書かれているので、話は淡々と進みますが、「ちょっと面白い歴史の本」という感じは拭えず、盛り上がらぬまま終了。2005年本屋大賞8位ということで読んだ作品でした。2014/04/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/525871
  • ご注意事項