カルプス・アルピス

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  • サイズ B6判/ページ数 131p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093861267
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

コミック雑誌「IKKI」で好評連載された嶽本野ばらの最新作。夭折した画家・田仲容子の遺作をモチーフに、親交の深かった著者が綴った恋愛小説。田仲氏をめぐる人々を書き下ろした26頁に及ぶ「あとがき」も収録。

 デビュー以降、“乙女”を描き続けてきた嶽本野ばらの最新作は、「月刊IKKI」という青年マンガ誌に連載されたため、男性にも親しみやすい内容となっている。優柔不断な僕と、記憶をなくした彼女が織りなす恋愛風景。それを、夭折した天才画家・田仲容子の遺作を一章ごとのモチーフとして、親交の深かった著者が綴った恋愛小説全6章。巻頭では目次として、モチーフとなった作品をギャラリー風に紹介し、カラーで楽しめる。さらに、田仲氏をめぐる人々の不思議な真実を書き下ろした26ページに及ぶ「あとがき」も収録。「本編」と「あとがき」、この両者を併せて、初めてこの作品は完結する。

内容説明

嶽本野ばらが夭折の天才画家・田仲容子と紡ぐ恋愛小説。

著者等紹介

嶽本野ばら[タケモトノバラ]
京都府宇治市生まれ。2000年、書き下ろし小説集『ミシン』(小学館)で作家デビュー。2003年、『エミリー』が第16回三島由紀夫賞の候補作となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tokkun1002

26
初、嶽本野ばらさん。あとがきを尊重して多くを語るのはやめておきます。全部あわせて本当に良かったです。絵画もみて欲しい、切なくなって欲しい。助けにして欲しい。2013/11/06

シェルター

14
あとがきを読んで、この作品の事をもっと知る事が出来たようにあります。 「そんな、コト、が、あるんだ〜」と、ご縁というか、想いと言うか、凄いチカラ。。 ゆーっくり、ふぁ〜わぁ〜と、じぃ〜んと来るような感じが良かった。2017/03/24

ナチュラ

7
群青色の表紙に呪文のようなタイトル。手にとって頁をめくると蒼いプールの上に黒い箱と、赤いボーダーの服を着た人が空中を浮いているような不思議な装画。 かなり興味をひかれました。 室内プールの監視員の代行を頼まれた「僕」と、そのプールに毎日通い、黙々とクロールを2時間泳ぐ「彼女」が出会うところから物語が始まる。 最終章で、この本のタイトルと装画の意味、野ばらさんの「想い」を知ることができます。 生と死、魂の不思議を感じました。2012/12/16

商業主義の地獄ゆき

6
再読。僕達は何時も勘違いして、間違った道を選択してしまう。小さな猜疑心や利己心から、擦れ違ったり衝突してしまう。でも、魂さえ曇らさなければ、やがて何時かは、行き着くべき場所に辿り着けるのでしょう。2013/04/09

しば

4
まだ読んだ事のなかった野ばらたんの作品。蒼。プール、空、スケートリンク。魂の重さ。あとがきから、他の野ばらたん作品とは違うどこか不思議な雰囲気を醸し出していた理由も文庫本にならない理由もわかった、ような気がする。2014/07/29

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