出版社内容情報
西洋文明の基礎をなす古代ギリシア文化に関しては、ギリシア神話を抜きにして語れない。ゼウス、アポロン、アキレウスなど、名前は知っていても日本人には今ひとつ馴染みの薄い神々や英雄のエピソードを、現代の世相とも関連させ平易に記述。
古代ギリシア文化はキリスト教とならび西洋文明の基礎です。文学、絵画、彫刻、建築、政治までもこの二つが深く関係している。これらに関する知識がないと西洋文明を十分に理解することは難しい。そして古代ギリシア文化に関しては、ギリシア神話を抜きにしては語れない。芸術作品の主題や意味を理解するのにも必要不可欠です。また私たちの生活や言葉にもギリシア神話に由来するものが多い。「エレクトロニクス、チタン、ウラン」等々。古代ギリシア人はオリュンポスの神々を中心とする神話世界に生きていました。神話を咀嚼し、意味を自分なりに考え、神を敬い、親しみ、時には神々をからかいながら人生の知恵と人間的ポイントを発見し続けていたのです。ソクラテス、プラトンたちも神話を例にひきながら、独自の思想を展開しました。 本書ではこのように魅力あふれるギリシア神話の神々と英雄たちをエピソードを交えながら、現代の世相とも結びつけ、平易に楽しく、読者の日常の会話の中でも、さりげなく応用、引用できるように、記述されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
萌々
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神話を語る人の口調はどうしてこんなにもおもしろいのだろう。 著者が経済学専攻だったこともあり、客観的かつ経済的な視点から神話を眺めているが、歴史学者ではなくあくまで神話の探求者として語っているのがとてもいい。 星座を繋ぐように、神話のひとつひとつを人から人へ繋いでいったところにロマンを感じます。2022/11/17
