ミシン

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  • サイズ B6判/ページ数 134p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093860628
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

誰もが一度は、こんな恋をしたいと思ったことがある。でも誰もが、こんなに純粋にはなれないのだ。「この小説は私を泣かせた」。吉本ばななさんが涙した、喪われし少女性を愛してやまない作家が懸命につむいだ、切ない切ない恋物語。

あまりに切なくて、気持ちが引き裂かれそうになる、そんな恋愛小説ができました。誰もが一度は、こんな恋をしたいと思ったはずなのです。でも誰もが、きっとこんなに純粋ではいられなかったのです。この本は、喪われた少女性を愛してやまない一人の作家が、一行一行を懸命につむいだ最高の恋物語を収めています。本書を読んだ吉本ばななさんは、こんなコメントを下さいました。「この小説は私を泣かせた。文がずばぬけてうまいから? あの時代のたまらなかった気持ちを思い起こさせたから? いや、それだけではない。ここに出てくる主人公たちの高潔な人格が、この汚れた時代を生きていく、ただそれだけで涙を誘うのだ。野ばらちゃん、最高!」どうかご一読下さい。

内容説明

吉本ばななが涙した!失われし少女性を愛してやまない作家が懸命につむいだ、切ない切ない命がけの恋の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さおり

37
ほんタメ紹介本。嶽本野ばらさんの小説デビュー作で、「世界の終わりという名の雑貨店」と「ミシン」の2つのお話が入ってます。帯に「いちばん好きになった人の思い出が、この本でよみがえります。」って書いてる。そうかな?私は、若い頃ヴィヴィアンの時計買ってくれるって言った彼を思い出したよ。だって、ヴィヴィアンが出てきまくるんだもの、前半のお話。後半のお話にはMILKが出てきまくった。嶽本野ばらさんの作品は、ちょっとクセが強い感じです。良いと思う。2023/03/28

佐久間なす

34
雑貨店「世界の終わり」で出会った僕と君の逃避行を描いた、「世界の終わりという名の雑貨店」。 ミシンという名のパンクパンドの女性ボーカルに恋をした女の子を描いた、「ミシン」の二篇収録。 同じ魂を持つ僕と君、私と貴方。互いが互いをわかりあえればそれでいい。収録されている二篇ともに共通するテーマだなと感じました。 同じ魂を持つ相手と私もいつか巡りあい、逃避行をしたり抱きしめあったりしてみたいと憧れてしまいます。 「乙女」であるために私は嶽本野ばらを読むのだ。そう思わされた一冊でした。2014/12/18

ちょん

24
2編。「世界の終わりという名の雑貨店」すごい不思議な世界に迷いこんだ。京都の街中を黒白の衣装で涼やかに歩いていく私。そして好きなお洋服に身を固め前を向く君。「心は嘘をつくが、魂は嘘をつかない」魂によって繋がれた二人の悲しくも美しいお話。「ミシン」こちらも純愛。ただひたすら、その人を思い、その人の事だけを考え続ける純愛物語。2編ともとても美しい話だった。2014/07/31

yumiha

18
『三四郎はそれから門を出た』(三浦しをん)には「すべて乙女のたちのために」というタイトルで書評があり、いい文章で気になった本書。乙女なんちゅうもんは、はるか昔に卒業してしまったが、それでも私の鍋底にいくらか乙女部分もこびりついているような気がする(思い過ごし?)。本書の乙女は、「ロリータ」「ゴスロリ」「パンク」などのファッションとそれに相反するような「頬に痣」「チビでデブでブス」というコンプレックスで成り立っているので、なかなか共感しがたいけれども、乙女のピュアとは?と迫って来るところが魅力か。2015/08/10

寛大

10
ねえ、君雪が降っていますよ。世界の終わりから出発した僕達は、一体、何処に向かおうとしていたのでしょうね。なんて魅力的な書き出しだろう?けど最初と最後で感じ方が違った。恋愛って死と隣合わせなのかな?2022/05/20

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