精神のフーガ―音楽の相のもとに

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  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093860420
  • NDC分類 760.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

バッハの音楽と存在を見つめながら、<音楽の相のもとに>人類の思想と文化の歩みを根底から捉えなおす画期的論考です。今まで、常に先駆的話題を提供してきた、日本を代表する哲学者、中村雄二郎氏の大作。三年九か月をかけここに完成。

 本書は、バッハ全集に三年九か月にわたり連載された日本を代表する哲学者、中村雄二郎氏の大作を加筆のうえまとめるものです。 ピュタゴラス、ソクラテスから現代のアドルノやドゥールズ、ガターリまで、西洋の優れた思想家が、音楽とどのように関わり、深く向きあっていたかを解き明かした本書は、音楽が、人類の思想と文化の歩みに、その根底からかかわっていたことを示唆しています。 バッハの音楽とその存在を見つめながら、音楽という切り口から、人間存在とその思想の歩みをとらえた本書は、極めて示唆に富む、内容となっています。 また、作曲家の細川俊夫氏は次のようにのべています。 「『西洋音楽』というわたしたちにとっては、近くてそして遠い存在をその根底から捉えなおす機会を与えてくれると同時に、私たちの内に眠っている音楽性を揺さぶる力作である」と。

内容説明

バッハの音楽と存在を見つめながら、ピュタゴラスから現代にいたるまで音楽の相のもと人類の思想の歩みを捉える。音楽の観点から人類の思想と文化の歩みをその根底から捉える、精神のドラマ。常に先駆的な問題を開拓する日本を代表する哲学者、中村雄二郎の大作、3年9か月をかけ、ここに完成。

目次

数・宗教・音楽―ピュタゴラス
振動する箕―ソクラテスからプラトンへ
魂のリズム論―アウグスティヌス
小鳥との対話―アシジのフランチェスコ/メシアン
『神曲』の世界像と音楽―ダンテ
“眼と手の人”と音楽―レオナルド・ダ・ヴィンチ
普遍的ハーモニーを超えて―デカルトの音楽論とその周辺
旋律と社会契約―ルソーの音楽論とその周辺
ラモーと『ラモーの甥』―ディドロの音楽論とその周辺
ロマン主義の音楽美学と哲学―ヘーゲル
源泉としての音楽―ニーチェ
エートス・ラチオ・調性音楽―マックス・ウェーバー
学興の弁証法―テオドール・アドルノ
さえずる機械―ドゥルーズ&ガターリ
音楽と哲学と数学の一致―ライプニッツとバッハ

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