操られる生と死―生命の誕生から終焉まで

操られる生と死―生命の誕生から終焉まで

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093860185
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0047

内容説明

医療技術の進歩で「生」と「死」の境界が消え、生命はモノとなる。先端医療はだれのためか、「自己決定」とははたして人間の尊厳を守りうるものなのか。揺らぐ「生命の重さ」を問い直す。

目次

序章 「治療」という名の生命操作
第1章 心肺同時移植を拒否して
第2章 脳死・臓器移植―虚像から実像へ
第3章 「安楽死」「尊厳死」に隠されたもの
第4章 「死の自己決定権」を考える
第5章 臓器移植と現代文明
第6章 生殖医療と遺伝子診断
第7章 医学者の倫理と責任―「医学者」の戦争犯罪の未決済と戦後被害
終章 生命操作医療の構図と生命の唯一性
結び 私たちに与えられた課題

出版社内容情報

脳死・臓器移植法成立による二つの「死」の存在や、安楽死、遺伝子組替え、生殖医療など、医療技術の進歩により生命の基準が大きく揺らぎ始めている。先端医学のひずみを明らかにし、現代における生命観を問い直す 遺伝子診断、脳死・臓器移植、安楽死で揺れる生命の重さを問い直す。

 脳死・臓器移植に対する世論が二分されている状況の中で、脳死も人の死と認める臓器移植法が成立したが、二つの「死」が存在することになったため、医療現場ではさらに矛盾がひろがることが指摘されている。また、尊厳死・安楽死や遺伝子組み替え、生殖医療などにみられるように、現代の先端医学によって「生命」の規準が大きく揺らぎはじめている。 一九七八年、世界初の「試験管ベビー」が誕生してから二○年、いまやクローン羊がつくられ、人間に応用する研究へとすすんでいる。また、脳死・臓器移植において「生命の価値」判断が行われ、すでに臓器は売買されるモノとなっている。一方、医療や介護の充実が叫ばれながらも安楽死を選ばざるをえない現実にも私たちは直面している。 誕生から死まで、医療・医学によって操られる人の一生。そのなかで、はたして「死の自己決定」はどのような意味をもっているのか。医療技術の進歩がもたらす生命観の変容と医師の役割・責任など、先端医学のひずみを明らかにしつつ、現代医療のめざす方向を問い直す。