出版社内容情報
笑いと涙のシリーズ最終巻!
大漁大宴会の夜あれば、ボウズでやけ酒の夜もある。
嗚呼、雑魚釣り隊よ、永遠に。
「あやしい探検隊」の発端となった「東日本何でもケトばす会(東ケト会)」が結成されたのが1963年。それから60年、正統後継団体として日本全国を飛び回ってきた雑魚釣り隊にも、遂に終宴の時がやってきた。
今作でも北海道余市から宮古島まで自由きままに旅を続けていた隊員たちだったが、そんな活動にもコロナの影が忍び寄り……。
フィナーレは涙雨降る八丈島のキャンプ場での大宴会。悪天候にもめげずに船で沖に出ていった男たちに、果たして島の女神は微笑んだのだろうか。
「みんなありがとう。おもしろかったよなあ」(雑魚釣り隊隊長・椎名誠)
笑いと感動(?)のシリーズ最終巻!!
内容説明
大漁大宴会の夜もあれば、ボウズでやけ酒の夜もある。嗚呼、雑魚釣り隊よ、永遠に。「あやしい探検隊」結成から60年。笑いと涙のシリーズ最終巻!
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。79年にエッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。89年『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
180
椎名 誠は、永年に渡って読み続けている作家です。雑魚釣り隊エッセイシリーズ最終巻、写真も多く楽しさが伝わってきます🐟🐠🐡 但し、椎名 誠隊長がほとんど釣りをしていない気がします。私は釣りをしませんが、打ち上げの海鮮山盛りの宴会には是非参加してみたかった。🍛死に辛カレーだけは勘弁ですが(笑) https://www.shogakukan.co.jp/books/093801282023/12/03
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
81
(2023-141)【図書館本】さらば荒波、熱風、雑魚釣り隊。「東ケト会」を起点に「怪しい探検隊」、そして「雑魚釣り隊」へと発展。全国津々浦々で日夜宴を開催していたシーナ隊長達の活動も終了。側から見ればいい年したおっさん達が馬鹿騒ぎしているだけなんだけど、これがまた楽しいのですよ。リアル25歳の頃に勝手に「怪しい探検隊三重支部」を名乗り友人達と野営を楽しんでいた身としては一抹の寂しさを感じます。最後は八丈島での大宴会で幕を閉じた雑魚釣り隊。シーナ隊長&隊員の皆さん、楽しかったよ。どうもありがとう!★★★★2023/11/26
tetsubun1000mg
18
椎名隊長による「さらば荒波、熱風、雑魚釣り隊」という冒頭のあいさつ文は味があった。 最後のキャンプ合宿となる八丈島での30名ぐらいで飲めや歌えやの酒盛りで、椎名隊長は涙が流れてならなかったというエピソードにはジーンときた。 椎名氏の個人的付き合いから始まった「東日本なんでもケトばす会」から始まって通称「あやしい探検隊」が系譜となる「雑魚釣り隊」もついに最後の打ち上げとなった。 初期のころから椎名氏の本は読んできたので、50年くらいこんなことをやってきたんだな。 椎名隊長の人柄が集めた仲間たちなんだね。2023/11/11
toshi
10
シーナ隊長も歳のせいか昔のように率先して暴れたりせず、若い人たちを優しく見守る感じになってしまい、東ケト会の頃からの読者としてはちょっと寂しい。 行動だけでなく文章も迫力が無くなってきた気がするけれど、まだまだ頑張って欲しい。 週間ポストの連載が終わると言うことで、雑魚釣り隊が活動停止するわけではなさそうだから、またどこかで続きが読めるかも。。2023/10/25
りょうけん
10
<惜> 長らく愛読して来た雑魚釣り隊も とうとう終焉を迎えた。「怪しい探検隊」という元祖はちゃめちゃ隊が先に有ったので雑魚釣り隊の方は回を重ねても二番煎じ感が否(いな)めなかったが,気が付いてみると雑魚釣り隊の方がはるかに長い期間とエピソードを持つに至っていたのだ。やれあっぱれ。 今号では惜しくも何人かの隊員がこの世を去っている。タコの介, ダイスケくん,西澤(あ,こいつは まだ死んでねえか すまぬ) 2023/10/22