太平洋食堂

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太平洋食堂

  • 柳 広司【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 小学館(2020/01発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093801157
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ベストセラー作家が秘された歴史に命を宿す

「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」
山と川と海に囲まれた紀州・新宮。この地に誰からも愛された男がいた――。
大石誠之助(享年43)
歴史の闇に埋もれた傑士の知られざる半生に光をあてる、著者2年半ぶり渾身の長編小説!

一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。
「太平洋食堂」と名付けられたその食堂の主人は、「ドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。
アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。
やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めた誠之助は、“主義者”として国家から監視されるようになっていく――。

なぜ彼は死ななければならなかったのか。
彼が犯した「罪」とは一体なんだったのか――。
ドラマチックな筆致と徹底した歴史考察が融合した、超近代的歴史長編!!

内容説明

「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた洋食屋「太平洋食堂」が開店した。店の主人は「ひげのドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めていく中、“主義者”として国家から監視されるようになった誠之助に待ち受ける運命とは―。ドラマチックな筆致と徹底した時代考証が融合した超近代的歴史長編誕生!

著者等紹介

柳広司[ヤナギコウジ]
1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。2009年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

224
柳 広司は、新作中心に読んでいる作家です。先入観なしに読んだので、海辺のほのぼのとした話かと思いきや、明治時代のコスモポリタン&知識人、大石誠之助の壮絶な伝記でした。大石誠之助の物語は初読、大石誠之助の存在も初めて知りました。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093801152020/02/18

のぶ

102
明治を生きた社会主義者にして医師で、大逆事件の首謀者の一人として散った大石誠之助の半生を描いた物語。自分はこの人物の事は初めて知った。新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂「太平洋食堂」が開店した。食堂の主人は、ドクトルさんと呼ばれ、地元の人たちから慕われていた。貧しい人からは金を取らず、金持ちからは大金を請求する赤ひげのような医師。幸徳秋水らと交流を持ち、政府から危険人物としてマークされる。当時の権力の恐ろしさを感じ、同時にあまり知られない人物に陽をあてた本作を評価したい。2020/02/24

榊原 香織

94
おっそろしいでっち上げ事件ですよ、戦前の大逆事件。非公開裁判であっという間に12名死刑。社会主義のカリスマ、幸徳秋水狙い。 主人公、新宮の大石誠之助(アメリカ留学で医師。西村伊作の叔父)も巻き添えのように刑死。 この間新宮市の大逆事件資料室で関係者の写真など観ました。2018年にやっと冤罪、名誉市民に。 彼の作った太平洋食堂はレストランというより私設の公民館みたいなもの。 2021/08/06

ゆみねこ

86
明治の社会主義者・大石誠之助を描いた伝記小説。教科書でチラッと触れられていた「大逆事件」で幸徳秋水や堺利彦と共に命を落とした人物。無政府主義や社会主義とはけしからぬものという当時の権力の恐ろしさを感じた。大石氏が2018年1月に新宮市の名誉市民となられたことに称賛の拍手を贈りたい。2023/02/20

trazom

75
大石誠之助を描いた小説。淡々と事実関係を重ねる描写が、大逆事件で死刑となる結末の悲劇を一層重いものにする。「貧しい人から金は取らず、その分、金持ちから多めにとる」方針で医院を経営し、「太平洋食堂」で貧しい子たちに食事を提供する。そんな大石を訪ねて新宮まで足を運ぶ人たちの多士済々…:幸徳秋水、堺利彦、荒畑寒村、管野スガなどの社会主義者だけでなく、与謝野鉄幹、佐藤春夫、甥の西村伊作などが登場し、明治後半の社会情勢がひしひしと伝わってくる。穏健な社会主義者を死刑にしてしまう時代の怖ろしさに、身震いを禁じ得ない。2020/07/03

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