出版社内容情報
超名門野球部「謎の休部」の真相が明らかに
甲子園春夏通算96勝、全国制覇7回を誇るPL学園野球部は2016年夏をもって休部に追い込まれた。最後の部員は特待生もいない「普通の高校生」の12人。著者は、連戦連敗を続けながらも必死に戦う彼らの成長を追うとともに、関係者の実名証言を積み上げ、桑田真澄、清原和博、立浪和義、宮本慎也、前田健太ら錚々たるOBを輩出した名門がなぜ、「事実上の廃部」に追い込まれたのかの真相に迫った。
学園の母体であるパーフェクトリバティー教団の意向、監督に野球経験者を据えない学園の判断、「強いPLの復活」を求めるOBの声――様々な事情に翻弄されながら、12人は「ラストゲーム」に臨んだ。
第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作。選考委員も絶賛!
◎高野秀行(ノンフィクション作家)
「抜群の取材力と高い完成度。PL野球部『栄光と凋落』の裏にあった秘史が描き出された」
◎三浦しをん(作家)
「名門校の重すぎる伝統を背負った『最後の12人』の必死の頑張りに、思わずジンときます」
◎古市憲寿(社会学者)
「多くの読者はPL野球部の異常さや崩壊を笑えないはずだ。本書は平成版『失敗の本質』である」
【編集担当からのおすすめ情報】
PL学園野球部を取り上げた書籍は数多くありますが、その創設の経緯や黄金期の圧倒的な強さの背景に、学園の母体であるPL教団の「信仰」が深くかかわっていたことを初めて詳細に明らかにしたのが本書です。2年以上をかけてPLの野球部、学園、そして教団関係者への取材を積み重ねた著者によって、「謎の休部」の裏側が明らかにされます。
柳川 悠二[ヤナガワ ユウジ]
内容説明
桑田真澄、清原和博、立浪和義、宮本慎也、前田健太…など、プロ野球選手81人を生んだ、甲子園96勝、全国制覇7回の名門野球部の「謎の廃部」の真相に迫る。第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
目次
零章 終焉の日
第1章 PL野球部の誕生
第2章 黄金期の到来
第3章 鉄の掟
第4章 迷走と瓦解
第5章 朽ちゆく永遠の学園
第6章 逆転されるPL
第7章 最終決戦
終章 六〇年目のゲームセット
著者等紹介
柳川悠二[ヤナガワユウジ]
1976年、宮崎県都城市生まれ。ノンフィクションライター。法政大学在学中からスポーツ取材を開始し、出版社勤務を経て独立。2000年シドニー五輪から2016年のリオ五輪まで夏季五輪五大会を現地で取材する。高校野球の取材は2005年から。以降、春夏の甲子園取材をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
それいゆ
瑪瑙(サードニックス)
よこたん
drago @4月は名人戦。