老境の美徳

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093798822
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

高齢者の美しい生き方、老い方とは?

『人間の分際』『人間にとって成熟とは何か』『老いの才覚』など、「生き方・老い方」について綴ったエッセイが立て続けにベストセラーとなった著者・曽野綾子氏。84歳の現在も各紙誌で多くの連載を持つ著者の忌憚のない社会考察は、きれいごとや建前論とは一線を画す《すがすがしさ》を読む人に感じさせる。
本書では「高齢者の生き方」について綴ったエッセイのほか、社会の合言葉になりつつある「女性活躍社会」に対する疑問、さらに、「権利を過剰に求め、安心を保証しようとする社会風潮」への批判などで構成。曽野氏ならではの視点から、日本社会と日本人の甘えの構造を浮き彫りにする一冊。

内容説明

このごろ「利己的な年寄り」が増えたのではないでしょうか。老人は「適当な時に死ぬ義務」を果たさなくてはなりません。―『人間の分際』『老いの才覚』著者が「美しい老い方」を説く38篇の珠玉エッセイ。

目次

第1章 老人の分別とは何か(「年寄りだから偉い」のではない;老人学の必要性 ほか)
第2章 女性活躍社会の欺瞞(「男並み」でけっこう;橋は落ちるに違いない ほか)
第3章 「生き延びる力」を失った現代日本人(忘れるという能力;昔は静かにやりました ほか)
第4章 過保護な国に増幅する甘えの空気(浅き夢みて;それでも愛する祖国 ほか)

著者等紹介

曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年、ローマ法王によりヴァチカン有功十字勲章を受章。日本藝術院恩賜賞、吉川英治文化賞、菊池寛賞など受賞多数。1995年から2005年まで日本財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

108
昭和一桁生まれの底力というか、筋金入りの強さを思い知らされたエッセイ。すべてに頷くことはないけれど『喝』を入れて貰った感じがする。知らず知らず世論にマスコミの風潮に同調していた自分がいて、ビックリの考え方が多々あって突き付けられたような、忘れていたことを思い出させてくれた気がする。ただ、このエッセイは好みが分かれるかも・・とも思ったが私は読んで良かった1冊になった。毎日少しずつ読んだのだが終わるのが惜しかった。『平和と食事は誰もが好き』まったくだ!2016/04/25

ナミのママ

58
帯には「美しい老い方」と書いてありましたが、高齢者の生き方については一章。その後は「女性活躍社会への疑問」「過保護な国に甘える空気への批判」など、面白い。タイトルと帯がもったいないです。内容は新聞を読みながら家族でぶつくさ・・言っている事が多々書いてあり、納得の一冊でした。「ここは日本で、今は平成の世だ」と言われてしまえばそれまでですが、昭和を生き、海外を旅した著者の言葉は耳を貸すに値すると思います。民主主義と身勝手の違い、人生は為せば成るではない、はガツンと来ました。2016/04/13

あきむら

8
第一章の「老人の分別とはなにか」はこれからの自分に大切なことだと思いました。2016/05/19

kurumi

5
なんて奥深い物の見方をする方か。視野が広がり、とても勉強になった。ネットで声高に叫ばれる論調は、一見正しそうだがそこに偏らないように。甘やかされた現代人でいないように。曽野さんのような見方を出来るよう心掛けたい。2016/06/07

えっちゃん

1
いつもながら頭が下がる思いです。広い視野で物事の本質を語ってくれているので本当に勉強になります。最近はお手軽なのでついついネット情報やテレビやマスコミの情報を簡単に受け入れてしまうことも多いですが、自分なりの考えを持っていきたいと思わせてくれます。2016/10/11

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