牛を飼う球団

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牛を飼う球団

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093798808
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

前代未聞の「プロ野球×地域創生」物語

経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグプラスに所属する球団「高知ファイティングドッグス」。しかし、若き実業家・北古味鈴太郎がオーナーに就任することで事態は大きく変わっていく。鈴太郎は前例のない取り組みで球団を活性化させ、無謀とも思える球団の黒字化を目指していく。そのなかで始めたのが「牛を飼う」ことだった――。
●序章 異質の光景
●第1章 運命に導かれ
●第2章 理想の町を創る
●第3章 牛を飼う
●第4章 農業事業部
●第5章 ベースボール・ツーリズム
●第6章 最貧国からの挑戦者
●第7章 野球好きの女医
●第8章 「主将」と「県議選」
●第9章 真夏のご褒美
●終章 孫の手貸します


【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、1つの野球チームが実際に起こした“奇跡”の物語です。作品の中では、独立リーグをずっと取材し続けてきた著者だからこそ引き出せた、球団職員たちの「ホンネ」が満載。高知球団の「プロ野球×地域創生」を体現した個性溢れる取り組みは、野球に興味がない人でも楽しめます。小説のようにドラマチックなノンフィクションです。

内容説明

プロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」が生んだ奇跡の地域創生ノンフィクション!

目次

序章 異質の光景
第1章 運命に導かれ
第2章 理想の町を創る
第3章 牛を飼う
第4章 農業事業部
第5章 ベースボール・ツーリズム
第6章 最貧国からの挑戦者
第7章 野球好きの女医
第8章 主将と県議選
第9章 真夏のご褒美
終章 孫の手貸します

著者等紹介

喜瀬雅則[キセマサノリ]
1967年2月8日、兵庫県生まれ。新聞記者。関西学院大経済学部を卒業し、1990年に産経新聞社入社。1994年からサンケイスポーツ運動部で野球担当となり、各球団担当を歴任。2008年に産経新聞運動部に異動し、プロ、独立リーグをメーンとした野球担当を務めてきた。夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗をさぐる」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

99
毎年多くのファンを熱くさせるプロ野球。それとは別のプロ野球がある。独立リーグだ。予算規模はNPBの100分の1、この高知ファイティングドックスの経営も苦しい。オーナー自らが球場で売り子をし、選手は試合が終われば農作業、球団で牛も飼っていたという。経営破綻した球団を引き受けた北古味オーナーの行動力とビジネス手腕。そこにあるのは郷土愛。ビジネス書としても、スポーツ物ノンフィクションとしても、日本の地方と農業活性化を考える話として読んでも面白かった。「おらが球団」の今後の活躍を期待したい。五つ星です!★★★★★2016/02/28

Y2K☮

41
プロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」による地域創生の記録。選手が農業に従事し、かつては食用牛を育てた。繁殖用以外の雄牛は生まれて即座に去勢される。農業高ではひよこから鶏を育て、自分でさばくのが最初の授業。この重さを噛み締める。野球と関係無くても地域の活性化に繋がると思えば即チャレンジ。医師の不足しているエリアへの訪問医療、外国人観光客を狙ったベースボール・ツーリズム・・・最貧国ブルキナファソから来たラシィナ選手の応援は国際貢献。オーナーの周囲を巻き込む人間力と故郷への熱い思いから目が離せない。2016/04/10

けんとまん1007

38
これは素晴らしい!これぞ、地域に根を張るという姿。独立リーグは、地元富山にも球団があるので、馴染はあるほうだと思っていたが、どっこい、ここまでやっている球団があるとは思わなかった。生きる!という言葉が、ピッタシ当てはまるように思う。だからこそ、地域に愛され、意図が集まってくるのだ。どれもこれも、その根っこにある思いが素晴らしいし、それを実現させるためのエネルギーが凄い。思ったら、実現させるために、どうするか?思いがあれば、いろんな人に通じるのだ。そんな勇気をもらった。2016/05/30

Y2K☮

35
2016年刊行。高知ファイティングドッグスの存在を知ったのは、2015年にMLBを離れた藤川球児が入団した時。彼はそこから阪神へ戻り、いまは監督を務めている。チームに欠かせぬリリーバーの石井大智もここ出身で、現在は元阪神のドリスが在籍している。双方に有意義な関係性をぜひ続けてほしい。梶田社長は2019年に退任したらしいが、ブルキナファソから来たラシィナは現役で頑張っている。いつか試合を生で見たい。さらに高知県の抱える課題が詳しく記されていて、農業高校の話も忘れ難い。本当は誰もが一度は体験すべきことなのだ。2025/07/20

Takeshi Kambara

31
昨夏、藤川球児投手の入団で話題になった四国の独立リーグの球団、高知ファイティングドッグス。毎度の赤字と地方の過疎化により消滅寸前だった球団が、あらゆる経済的な指標もことごとく劣る高知県で黒字化という偉業を達成した。本書は球団関係者の苦悩と努力と野球愛と郷土愛に溢れていて、ある程度知識として知っているつもりでいた独立リーグについて自分は何も知らなかった事も痛感した。野球チームの本というより野球を活かした地方創生の本だった。同じく地方創生を掲げている政府よりもよっぽど良い仕事をしている気がする(笑)2016/09/02

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