出版社内容情報
愛日家・蔡焜燦の名作、待望の単行本化!
2001年に小学館より文庫版として刊行された本書は、著者の日本への愛情ある叱咤激励が読者の共感を集め、現在まで14版を重ねた超ロングセラー作品です。
日本の統治下で「日本人」として青年時代を過ごした著者は、終戦後に中華民国の支配下に置かれた台湾で“中国人”として長い時を過ごしてきました。その「2つの時代を生きた台湾人」として、日本統治下での精神的教育を評価し、中国の腐敗を批判する論旨は、現在の日中関係を考えるうえで貴重な提言となっています。そのうえで現在の日本人に、「日本精神(=勤勉で正直、誠実、公を大切にする考え方を台湾ではこう呼ぶ)」の大切さを訴える蔡氏のメッセージは、戦後70年を迎える日本人に強く響きます。
本作品は読者から「単行本として手元に置きたい」という希望が寄せられてきました。
そこで新装版では、文庫版発刊から14年が過ぎた現在の日中関係に関する記述を大幅に加筆して発刊します。すでに本作品を知る読者にも、そして新たに手に取る読者にも、「戦後70年を考える必読書」として読み応えのある作品となっています。
蔡 焜燦[サイ コンサン]
著・文・その他
内容説明
美しく、誇り高き「日本精神」は、今も台湾に生きている。どうか現代に生きる日本人は、かつて台湾人が感動し、見習った「日本精神」を忘れないでもらいたい―本書は、旭日双光章を受章した「愛日家」が戦後70年を迎えた祖国に送る「遺言」である。
目次
新装版序章 旭日双光章受章の喜びと現代日本への心配
第1章 台湾の恩人・司馬遼太郎
第2章 台湾近代化の礎を築いた日本統治時代
第3章 「二つの祖国」―「戦争」そして「終戦」
第4章 “祖国”の裏切り
第5章 日本人よ胸を張りなさい
第6章 『台湾論』その後
著者等紹介
蔡焜燦[サイコンサン]
1927年、台湾生まれ。台中州立彰化商業学校卒業。45年、岐阜陸軍整備学校奈良教育隊入校。終戦後、台湾で体育教師となるが、後に実業界に転身。半導体デザイン会社会長などを務める。司馬遼太郎が『台湾紀行』(『街道をゆく』シリーズの第40巻)の取材をする際に案内役を務め、同作中に「老台北」として登場したことでも知られる。短歌を愛好する「台湾歌壇」の代表として日本文化を広く紹介してきた功績が評価され、2014年春の叙勲で旭日双光章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷれば
由愛
メイアー
redppm0131
クリ