最後の王者―MotoGPライダー・青山博一の軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093798204
  • NDC分類 788.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

二輪レースで世界を制した若者の渾身ルポ

2009年、MotoGPの250ccクラスが、61年の歴史に終止符を打った。その最終シーズンの王座に輝いたのが、日本人選手の青山博一(ひろし)だ。
04年に世界への挑戦を開始した青山は、リーマンショックに端を発する世界同時不況の影響でチームがグランプリ界から撤退、シート喪失の危地に立たされた。ようやく見つけた09年の新しい所属先のマシンは、二年前に開発が終了した型落ち。それでも青山は知恵と技術と志の高さを武器に、イタリアやスペインのライバル選手たちを向こうに回し、互角以上の戦いを繰り広げていった。
シーズン半ばになると、ランキング下位の選手たちが続々と最高峰クラスへの昇格を決めてゆく一方、青山はチャンピオンシップをリードしながらも来シーズンのシートを決めることができないでいた。
そして、250ccクラス最後のレースとなった年間最終戦を迎える……。
――2008年秋以来、先行きの不透明な世界同時不況に翻弄されながら、強い意志と信念を貫いて逆境に立ち向かっていった若者たちの戦いの記録である。2010年小学館ノンフィクション大賞優秀賞授賞作品。


【編集担当からのおすすめ情報】
モータースポーツの臨場感と同時に、不況がサーキットにいかに波及したかという社会性も兼ね備えたノンフィクション作品です。二輪スポーツファンならずとも、命がけでレースに挑む選手たちの闘いに引き込まれること間違いありません。

西村 章[ニシムラ アキラ]
著・文・その他

内容説明

世界同時不況に翻弄されながらも250ccクラス世界一を目指して疾走する若きサムライを追った渾身のルポルタージュ。第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。

目次

序章 二〇〇八年一〇月 セパン~バレンシア
第1章 開幕
第2章 挑戦
第3章 兄と弟
断章 ラグナセカ、七月
第4章 昇格未定
第5章 二〇〇九年一〇月 フィリップアイランド~セパン
第6章 二〇〇九年一一月八日―最後の王者、誕生
転章 二〇一〇年

著者等紹介

西村章[ニシムラアキラ]
1964年3月30日生まれ。雑誌編集者を経て、95年からフリーライター。90年代後半から全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久レース、ロードレース世界選手権日本GPの取材を開始。2002年よりロードレース世界選手権(MotoGP)を全戦取材。『最後の王者―MotoGPライダー・青山博一の軌跡』で第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャル

5
2009年、オートバイロードレース世界選手権250ccクラスで世界チャンピオンを獲得した青山博一と、その他日本人ライダー達の苦難と奮闘を描く一冊。元々、競技の日本での知名度の低さもあって実力に対して不遇であった中に、世界不況がさらに悪化させる状況。そんな中で青山の戦いがいかに過酷だったのか思い知り、チャンピオン獲得を成し得た精神の強さ、技術の高さを実感する。一方で弟の青山周平、小山知良、高橋裕紀らがグランプリからはじき出されそうになるのは、過酷な現実の対比でもある。彼らの戦いはサーキットの中だけではない。2014/11/03

mungu

2
以前はTVでも放送されていましたが、最近は地上波では放送されることも無く、遠ざかっていました。リーマンショック以後MotoGP界でどのようなことが起こっていたのか、日本人ライダーの苦悩などがよても良く表現されています。バイク好きのみならずとも生き方を考えさせられる一冊です。2011/07/18

7010R

1
2009年に61年間の歴史に幕を閉じたロードレース世界選手権の250ccクラス、GP250(現在のMoto3とは別)の最後の王者、青山博一にスポットライトをあてたノンフィクション。アプリリアの最新鋭マシンを駆るライバル達にホンダの型落ちマシンで立ち向かい見事チャンピオンに輝いた青山博一の軌跡を、あと1年MotoGPを見始めていたら見ることができたんだなぁ……。2023/11/19

Littleubu

1
再読。青山をはじめとする日本人ライダーの厳しい状況とそれを乗り越えてチャンピオンを獲得した偉業を知ることが出来る一冊。惜しむらくはGpに興味が無い人に訴えかけるには今一つの感がある所。この本が出た時、次は小山を主役に最後の王者2(125ccでのラストチャンプ)が出るかと期待していたが、この本の内容そのままに、日本人を取り巻く環境は厳しく、その夢は叶わずだった。2012/06/04

hirok@京都

1
バイクレース好きにはたまらない一冊でした。2011/11/05

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