出版社内容情報
八百屋お七、四谷怪談のお岩、唐人お吉、阿部定の娘など情念と時代に翻弄された女たちの生き様と心模様を著者一流の筆致で描いた短編集。混迷の現代だからこそのおすすめの一冊。
旺盛な筆力で注目の女性作家・島村洋子が描く“新・好色おんなシリーズ”。江戸から昭和にかけて妖婦、毒婦といわれ耳目を集めたおんなたちに思いを馳せ、恋路の果ての悲しさ、やるせなさを描ききる。「八百屋お七異聞」「毒婦異聞」「東海道四谷怪談異聞」「序人お吉異聞」「曽根崎心中異聞」「女殺油地獄異聞」「阿部定の娘」 以上語り継がれて人々に膾炙されたおんなたちの生き様が“島村流”切り口で新たな貌をもって蘇ります。中村勘九郎氏絶賛、「かなしいねぇ 情に生きるってぇのは」。
内容説明
語り継がれた女たちのこころ模様。おんな七人、恋情の暗闇坂。
著者等紹介
島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪府生まれ。帝塚山学院短期大学を卒業後、証券会社に勤める。1985年集英社「コバルト・ノベル大賞」を受賞し、作家活動にはいる。質の高い読者を持ち、女流として若手としていま注目の一人である
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感想・レビュー
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ねむねむあくび♪
33
図書館の本。私には、合わなかった。2016/08/22
まる
21
お七、四谷怪談、曽根崎心中しか知りませんでしたが、知らなくても楽しめたと思います。女も男もこわい。曽根崎心中の誰が本当の悪人かというのは考えさせられました。人の語りでは結局のところはよくわかりませんね。2015/01/17
星落秋風五丈原
17
八百屋お七、四谷怪談のお岩、唐人お吉、阿部定の娘など、情念と時代に翻弄された女達の生きざまを著者一流の筆致で描く短編集。「八百屋お七異聞」高橋お伝「毒婦異聞」「東海道四谷怪談異聞」「唐人お吉異聞」「曾根崎心中異聞」「女殺油地獄異聞」阿部定の娘」2003/05/22
dakupee
1
命がけの惚れたはれた。興味深い2014/12/11
はっつー
1
原作知らないのに読んだけど楽しめた。原作を読んでからもう一度読みたい。八百屋お七が切ない。2013/07/17