出版社内容情報
パナマ運河返還を前に軍事的影響力を強化するアメリカの狙いは? 米麻薬取締局とCIAの暗闘と大国アメリカの“黒い策謀”。イラン・コントラ事件の内実を描く国際小説。
「スピーディな展開、ビビッドな情景描写、国際舞台の裏側等、重厚な長編だが、その長さがまったく気にならない。著者のラリー・コリンズがストーリー・テラーといわれる所以である。映画を観ているような展開が全編をおおっている」??本書の翻訳にあたった渡会和子氏の感想である。 過去に「MAZE」(邦題『怒りの核ミサイル』)でニューヨークタイムズ紙で絶賛を浴び、ドミニク・ラピエールとの共著でベストセラーとなった『パリは燃えているか』『第5の騎手』等で日本でもファンの多いL・コリンズの最新作である。 F・フォーサイス、ケン・フォレット、トム・クランシーと並び賞される“エスピオナージ”作家の一人でもある。舞台は中米・パナマ、ノリエガ将軍の独裁政権下、ノリエガを“CIAの資産”として自由に操ろうとするCIA。コロンビアの麻薬カルテルが全米へ向けコカイン密輸の拡大を計ろうとする“黒い陰謀”を阻止せんとするDEA(アメリカ麻薬取締局)。この両者が大国アメリカの中米工作の裏で暗闘をくりひろげる。 1980年代を通して中米を舞台に展開したアメリカの策謀を、歴史的事実にもとづいて著わした。これは“ドキュメント・ノベル”である。
内容説明
中米パナマを舞台にくりひろげられたアメリカの“黒い策謀”―その真実を『パリは燃えているか?』のL・コリンズが今初めて明らかにする待望のドキュメント・ノヴェル最新作。