出版社内容情報
中東和平会談阻止を狙う新シリア派テロリストに戦いを挑むモサドの情報員。しかし、モサドそのものの狙いも和平会談阻止であった、会談を成功に導くべくテロリスト、モサド双方を敵にまわし闘う男を描く、全世界でベストセラーの本格スパイ小説。
冷戦終結後、世界最強のスパイ機関と言われるイスラエル中央情報局、モサド部員は対立するパレスチナ人テロリストグループと激しい闘いを続けていた。あろうことか、そのテロリストがモサドに二重スパイとして潜り込んだという情報が入った。だれが二重スパイ『モグラ』なのか。不信と疑惑と恐怖、幹部同士の出世争い、裏切り、暗殺、拷問、ハイジャックなど、あらゆる作戦でモグラを追うが、正体は不明のままだ。一方、中東和平交渉が企図され、平和が定着するとスパイ機関の存在理由がなくなり、職を失うことにもなる。また、敵方の女性にほのかな好意を抱いても、心は伝わらない。大きな矛盾の中で生きるスパイたちの活動を描くことによって、深く人間性を追求した元モサド幹部ならではのリアリティーあふれた、スパイアクションノヴェルが誕生した。 本書はすでにアメリカ本土でも話題となり、翻訳が待たれていたものだが、テンポの良い訳文とともに、そのセンセーショナルな内容を満喫できることになったと思っている。
内容説明
世界最強の諜報機関・イスラエル中央情報局「モサド」に潜り込んだ二重スパイ“モグラ”を追え―。元・情報部員の著者がその体験をもとに冷戦後のスパイの生きざまを描いたセンセーショナル・スパイアクション。