詩のレッスン―現代詩100人・21世紀への言葉の冒険

詩のレッスン―現代詩100人・21世紀への言葉の冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 461p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093795227
  • NDC分類 911.5
  • Cコード C0092

出版社内容情報

田村隆一、谷川俊太郎から、ねじめ正一、白石かずこまで日本現代詩100人の詩を今、最も注目される4詩人が厳選・精密解説。戦後詩史を彩った作品に写真と年表も付加した最高のアンソロジー。

本書は、「週刊ポスト」誌に2年間にわたって好評連載された『人間の詩100選』に写真、クロニクルを加え1冊の本に改題、再構成したものです。 詩は、色や音と違ってそれ自体すでに意味と文法を持っている「ことば」を使って成り立つ文学ジャンルですが、優れた作品は、表面の言葉の普通の語義や構文法のもう一つ向こう側にあるもの(それは「生きるということの真の意味」や「この世界・この宇宙の深い真実」といってもよい)を秘かにまさぐり、捉え、浮かび上がらせようとするからこそ、人の心魂を揺り動かすのだといえるものです。虚心に作品に接して、意味は分からなくても心が揺さぶられるということがあれば、それはその作品が、それだけの「力」を持っているということです。この観点から、第二次大戦後の日本の現代詩は、この50年間に貴重な成果を挙げてきました。これらの詩の中から、「理屈抜きで、ふるえさせてくれるかどうか」を基準にして、入沢康夫、三木卓、平出隆、井坂洋子の四詩人が、あらためて詩を見直してみてほしいと願いを込めて討議し選択し、渾身の解説をしたものです。この秀逸な解説に加えて、写真ページを付け、詩をビジュアルに展開し、楽しく理解できる配慮をして、戦後

内容説明

詩人100人が乗った宇宙船。あなたはそのシグナルをキャッチできますか。4人の編者の鋭い感性のアンテナが時代を超えるあらたな軌道へ誘う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

81
パンダと詩の関係を滑稽かつ痛切に考察する「パンダ来るな」(藤井貞和)、「きらいだ、きらいだ」という言葉が繰り返されるのに、なぜか好きになってしまう「感情的な唄」(岩田宏)、悲しい時に強く抱きしめてくれる優しさを感じる「生きている貝」(鈴木ユレイカ)、作者の痛切な感情が胸に迫る「あけがたにくる人よ」(永瀬清子)など、名作、傑作揃いの詩のアンソロジー。同じ詩人による愛情たっぷりの解説も良かった。 2014/08/18

袖崎いたる

5
信頼できる詩の書き手と信頼する詩の読み手はいたほうがええの。あまり語ると底が透けそうな作品の解説は相応に痒いところに手が届かない。それはこっちが身勝手に付き合っていきなさいよね、ってところか。2021/07/03

Cell 44

0
百日かけてじっくり読んだほうがよかったかも。散文と違って詩は(散文も一概にそうは言えないのだが)、読むペースは自分に合わせるのではなく読まれる対象に合わせて、その詩の形作る場に居合わせるような読み方になるので、前の詩を露骨に引きずったり、ささっと読んでしまおうとしたり、失礼な読み方をしたのが悔やまれる。それと、この本が気に入れば、この百人の詩人は全員もっと読み込んでいくべきなのだろう。そういう詩人が集められているのだろう。ある詩人を気にいるかどうかというより、現代詩を気にいるかどうかという本なのだと思う。2013/01/13

寺基千里

0
各ページごとにその詩で描かれているのか情景が詳しく書かれているため読み易かった。これまで詩に関しては、そこで何が描かれているのかをいかに読み解くのかという意識を持っていた。だが、この本を通じて、詩とは解釈するものではないと教わった。その詩、言葉に触れた時に自分がどう感じたのか、言葉に対するイメージがいかに変わったのかといった言葉との対話が大切だと感じた。 詩に対する距離感は以前よりは近しくなったものの、どうしてもまだ無意識のうちに詩を解釈しようと読んでいる気がする。まだまだ詩を「感じる」事は難しい。 2019/02/04

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