出版社内容情報
田村隆一、谷川俊太郎から、ねじめ正一、白石かずこまで日本現代詩100人の詩を今、最も注目される4詩人が厳選・精密解説。戦後詩史を彩った作品に写真と年表も付加した最高のアンソロジー。
本書は、「週刊ポスト」誌に2年間にわたって好評連載された『人間の詩100選』に写真、クロニクルを加え1冊の本に改題、再構成したものです。 詩は、色や音と違ってそれ自体すでに意味と文法を持っている「ことば」を使って成り立つ文学ジャンルですが、優れた作品は、表面の言葉の普通の語義や構文法のもう一つ向こう側にあるもの(それは「生きるということの真の意味」や「この世界・この宇宙の深い真実」といってもよい)を秘かにまさぐり、捉え、浮かび上がらせようとするからこそ、人の心魂を揺り動かすのだといえるものです。虚心に作品に接して、意味は分からなくても心が揺さぶられるということがあれば、それはその作品が、それだけの「力」を持っているということです。この観点から、第二次大戦後の日本の現代詩は、この50年間に貴重な成果を挙げてきました。これらの詩の中から、「理屈抜きで、ふるえさせてくれるかどうか」を基準にして、入沢康夫、三木卓、平出隆、井坂洋子の四詩人が、あらためて詩を見直してみてほしいと願いを込めて討議し選択し、渾身の解説をしたものです。この秀逸な解説に加えて、写真ページを付け、詩をビジュアルに展開し、楽しく理解できる配慮をして、戦後
内容説明
詩人100人が乗った宇宙船。あなたはそのシグナルをキャッチできますか。4人の編者の鋭い感性のアンテナが時代を超えるあらたな軌道へ誘う。