出版社内容情報
オーストラリアは、南アフリカのモデルとなった人種差別政策をわずか30年前まで行っていた。「先住民族アボリジニ」「ベトナム帰還兵」「ストリートキッズ」の視点から、「楽園」オーストラリアの実像を描く。
オーストラリアは、悪名高い南アフリカの「アパルトヘイト」政策のモデルとなった人種隔離政策を、わずか30年前まで行なっていた。信じられないことに、憲法は先住民族アボリジニの人権を保障せず、アボリジニを殺しても罪に問われなかったのである。著者は、1年間にわたりオーストラリアのすみずみまでを歩き、地を這うような視線で、「白豪主義」の真実を暴き出す。 また、第2部では、ベトナム戦争に派兵されたオーストラリア兵が、深刻な戦争後遺症に悩まされている事実や、オーストラリアで行なわれたイギリスの核実験によって、多数の被曝者が生まれたにもかかわらず、ただ1名のみしか被曝認定されていない事実などを、粘り強く当事者にインタビューしながら書き綴る。新婚旅行のメッカとして多くの日本人が訪れる「楽園」オーストラリアの、内側から腐りつつある実像を、マイノリティの視点で活写する、オーストラリアの裏・旅行ガイド。
内容説明
第3回「週刊ポスト」「SAPIO」21世紀国際ノンフィクション大賞優秀作受賞。オーストラリアの「危ない」歩き方。「人生なんてクソったれだぜ!」と、その街の少女は吐き捨てた…。
目次
ドールブラジャーとシットダウンマネー
コミュニティの中で歪んでゆく常識
潤沢なオアシスのすさんだ日常
世界でいちばん熱い夏
残骸の楽園
1000対1の抵抗
赤い触手と黄色い禍
沈黙の陽のあたる場所
パワー・トゥー・ザ・ピープル
もうひとつのベトナム戦争
犯罪大通り
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- 和書
- 飛ぶ孔雀 文春文庫