出版社内容情報
(黒田泰三)
貞観八年(866)大納言伴善男(とものよしお)が大内裏の正門、応天文に放火、その罪を政敵に負わせようとした企みが、この物語の発端。ささいな子どもの喧嘩からこの陰謀が暴露、伴大納言は流刑になるという平安時代の事件の絵巻物化。こまかく柔かい筆づかい、複雑な群集の動き、庶民たちの表情を生き生きととらえ、澄んだ色調は格調の高い画面を作り出している。宮廷絵師常盤源二光長の作が定説。
(黒田泰三)
貞観八年(866)大納言伴善男(とものよしお)が大内裏の正門、応天文に放火、その罪を政敵に負わせようとした企みが、この物語の発端。ささいな子どもの喧嘩からこの陰謀が暴露、伴大納言は流刑になるという平安時代の事件の絵巻物化。こまかく柔かい筆づかい、複雑な群集の動き、庶民たちの表情を生き生きととらえ、澄んだ色調は格調の高い画面を作り出している。宮廷絵師常盤源二光長の作が定説。