感想・レビュー
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大粒まろん
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青空文庫 与謝野晶子訳。第二十七帖 篝火。源氏36歳の頃。和歌は2首「篝火に立ち添ふ恋の煙こそ世には絶えせぬ焔なりけれ」いつまでもこの状態でいなければならないのでしょう、苦しい下燃えというものですよ。源氏は玉鬘にはこう言った。玉鬘また奇怪なことがささやかれると思って、「行方なき空に消ちてよかがり火のたよりにたぐふ煙とならば」人が不思議に思います。と言った。源氏は困ったように見えた。源氏のモヤモヤは消えない玉鬘はそれでも一線を超えない源氏に少しづつ信頼を寄せていく。んー。2023/12/05