出版社内容情報
『ナニワ金融道』で一大銭道ブームを巻き起こした漫画家・青木雄二が、遺言として残したかった最後の言葉。日本へ、サラリーマンへ、若者へ、息子へ、そして妻へ向けた氏の病床65日間の魂の叫びを、追悼緊急出版!!
『ナニワ金融道』で一大銭道ブームを巻き起こした漫画家・青木雄二氏が9月5日に逝去されました。氏が、死の病床65日間、最後のメッセージ=遺言として残したかった、魂の叫びを編集部が今際まで記録しました。生前の氏の了解とご遺族の了解のもとに、ここに追悼緊急出版します。 漫画でも、ついに語り尽くせなかった思いの数々。日本へ、サラリーマンへ、若者へ、銭へ、マルクスへ、息子へ、そして妻へ。巻末には、妻・青木若代さんへの語り下ろしインタビューを掲載。素顔の氏へも迫ります。青木雄二という巨大な才能を失い、混迷の入口に再び立とうとしている我々には、この最後のメッセージという救いが、まだ残されていたのです。……『このままでは日本は終わりやで!!』
内容説明
日本へ、サラリーマンへ、若者へ、息子へ、そして妻へ…!漫画家、青木雄二が死の病床で語り続けた最後のメッセージ。
目次
序章 日本へ
第1章 中高年サラリーマンへ
第2章 若者へ
第3章 銭へ
第4章 マルクスへ
第5章 人生へ
第6章 死へ
第7章 息子へ
第8章 妻へ
第9章 夫へ―素顔の青木雄二・妻・青木若代さん、語り下ろしインタビュー
最終章 弔辞(畑中純)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
19
なぜ私はこれほど青木雄二に惹かれるのか、彼は私に似ているのだ。この感覚は彼にしか抱くことはない。彼の生き様を一言で表すとすれば“愚直”である。深い箴言が時折ギラッと突き刺す。「人間のいる社会ではあるが、お互いがお金の力によってバラバラになってしまっている」「人間の価値は何で決まるか。それは『どれだけ他人を喜ばすことができたか、失意にある人間をどれだけ励ますことができたか』たったこれだけなんや」「ただ一つの真理は、自分の思っていることを具体的に形にして、第三者に伝えること。全てはそこからしかスタートしない」2017/02/06
うのきち
7
奥さん「漫画でも本でも、皆にはだまされるなと大声で言っている癖に、自分は義理や人情にすごく弱くて、涙もろいのでした」2010/04/22
えむ
4
20歳も年下の妻に「私のことを救ってくれて、守ってくれて、幸せにしてくれてありがとう。」と言わせられる男。青木雄二の遺言です。2011/05/13
Masanori Fujimoto
3
非常に読みやすいし、分かりやすい ナニワ金融道の文章版 たまにはこんな種類の本もおすすめです2013/04/08
いくみ♪
2
青木雄二氏の社会を見る目にはとても説得力があります。私は他に「銭道」を持ってます。社会・経済に関する本を読み漁っていたときに、「これは!」と思った作家がホリエモンとこの青木氏のお二人でした。(ホリエモンは私は政治・信条において相容れない部分がありますが、経済感覚において学ぶべき部分が非常にあります)「なんとなく」で鈍感で日和見主義、またはずる賢く小ざかしく生きている人が多い中で、(他人の人生なのでいいんですが)青木氏のように、真実をしっかりと見つめて、自分が後悔しない人生を生きたいと思いました。2015/08/13