出版社内容情報
早大自転車部初の女子選手が綴る壮絶青春記
酒びたりの18歳だった私はある日、早大自転車部初の女子部員となった。 バニーガールのバイト。血みどろの落車事件。大病など…。横浜青葉台『轍屋自転車店』の女房になるまでを描く。 今の時代女として「全力で生きる」とは、どういうことか? 煮えたぎる文体で描くパンクな青春放浪記。
著者等紹介
鈴木カオリ[スズキカオリ]
1969年、千葉県佐倉市出身。早大自転車部初の女子部員として活躍。卒業後、「サイクルスポーツ」誌での編集者生活を経て、2000年2月、横浜市青葉区に夫とともに「轍屋自転車店」を開店する。『青葉台駅チャリンコ2分』で小説デビュー
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感想・レビュー
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myunclek
10
鬼気迫る自転車人生。何ともリアルだと思ったら鈴木カオリさん自らの体験からのお話じゃないですか。驚きの毎日。轍屋さんのその後が少し気になりますが…。それにしても生きるって壮絶な闘いなんだ。2021/03/30
kaze
6
この店には行ったことがある。当時、自転車にさほど興味があったわけでもなく、通りかかったときに雰囲気のある店構えだなと思ってフラッと立ち寄った。寡黙な店主のいる商売っ気のない店だった。これを読んで、あれがカブさんだったのだなと知る。色々理解した。筆者が自分のために生きていた時期も怒涛の濃ゆさで大変そうだなーと思ったが、霞を食って生きていくような事業計画で夢を追う男の妻となった後半も大変であった。開店はしたけど、この後も大変そう。借金返せたんだろうか。 2023/08/31
nemuro
4
初遭遇の作家。網走市立図書館から借りた1冊。何となく手に取って、帯を見ると「自転車女は電車男の100倍熱かったです-有隣堂本店・安田信之さん」とのコメントがあり、そうかぁ、どれどれと借りました。ノンフィクションというのか自伝本というのか分かりませんが、たしかにこれほど熱い本は久々。波乱万丈、読み応えがあって面白かったです。ですが、タイトルに関しては、第1章の「酒びたりの十八歳、自転車競技にハマる」や「自転車女奮闘記」とか、いっそ「轍屋自転車店」など、もう少しインパクトのあるものが良かったのでは。2014/08/24
takeapple
3
切ないところがある2008/02/15
b☆h
2
表紙とタイトルに惹かれて読みました☆登場人物の人間性が生々しくて好き♪2011/05/22