出版社内容情報
イワナやヤマメといった渓流魚からクマ、山菜、ヤマブドウまで、習性や猟法、つき合い方や食べ方までをユーモラスな上州弁で高柳氏が語ります。野外生活のマニュアルとしても役に立つノンフィクションです。本書は、「ビーパル」誌上に好評連載されたものをまとめたものです。
内容説明
“関東最後の秘境”奥利根、ダム湖の奥に秘められた原始の森で猟師の師匠から仕込まれたアウトドアの知恵。
目次
原始の森へようこそ
マイタケはどこに生える
鉄砲は俺のアウトドア道具
クマの裏を掻く方法
オレの師匠は日本一
秘境・奥利根は山菜王国
よい刃物、悪い刃物
奥利根はトローリング銀座
イワナは犬、サクラマスは猫
猟師流緊急宿泊術〔ほか〕
著者等紹介
高柳盛芳[タカヤナギモリヨシ]
昭和29年、群馬県水上町生まれ。自動車整備工、バーテンダーなどを経て、ボートショップ『奥利根マリン』を経営。地域文化としての釣りや狩りの技を継承しつつ、スポーツやナチュラリズムとしてのアウトドア・マインドもそなえ持つ、奥利根の野遊び人。通称“モリさん”
かくまつとむ[カクマツトム]
昭和35年生まれ。遊び・自然環境・手工業等の分野でルポ、評論、聞き書きをしているフリー記者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J.T.
6
この方やカヌーの野田さんなど、自然の遊びの達人たちのことを本で読んでいた、若い頃の自分。今の自分はあの頃の野田さんの年齢をとうに超えてしまった。今でも自然の遊びの達人達に弟子入りして、いろいろなことを教えて欲しいと思う。最近のアウトドアを実践している若い方達の映像をたまに見ると、素晴らしいことをしていると思うのだが、なんか違和感を覚えるのはやっぱり彼らがSNSなどを駆使して自身の売り込みに長けてそうなイメージがあるからか。本はおもしろかったです。2021/08/06
namunamuナムちゃん
1
これはおもしろい。山で起こること、起こったこと、色んな知恵、色んな小話がでてきた。 獲物は騙し合い。食いもんは創意工夫で美味くする。自然の中での神経。こんなことしてたら自分のことなんて考える暇がなくて健康かもしれない。2020/12/05
スポポ菊池
0
会社で何千万稼いでる父さんも、山で魚の一匹すら獲れず、火も起こせないようでは単なる駄目人間である。人間、特に男の真価は野山でこそ試されるのでよく覚えておこう2013/03/27
銀狼
0
子供のいるお父さんは必読!いや、子供がいなくても男なら読むべき!ワクワクしながら読める本です。2012/10/25
4545
0
雑誌BE-PALの連載を纏めたものなので、半分くらいは読んでいたけど、面白かったので一通り再読。群馬県奥利根湖周辺で一生懸命山遊びをしている高柳さんの話をかくまつとむが文章にしたもの。 世の中には、こういう面白い、良い大人がいるんだよなぁ。たまに新聞なんかめくると、世の中どうなってんだと思うような事しか書いていんだけどなぁ。へんな大人が、世の中を動かしているんだろうなぁ。2005/08/13