出版社内容情報
11匹の猫の証言で綴るユニークなエッセイ。ラジオの自作エンディングポエムも収録。斉藤由貴の魅力がいっぱいに詰まった一冊です。
斉藤由貴は映画「優駿」をはじめ、テレビドラマでも評価の高い女優で、歌でも大活躍をしている。彼女がニッポン放送で放送中の「ネコの手も借りたい」は三年間続くロングラン番組で、多くの若者の心を魅了している。特に好評なのは斉藤由貴自身の創作によるエンディングポエムで、本書はその全作品を網羅し、由貴の心を中を11匹のネコに語る話で構成。斉藤由貴を知る最良の一冊である。
目次
ネコの手も借りたいENDING POEMS
ユキと11匹のネコの手(象の墓場;スモーキー・パステルの部屋;ガラスの精神;熱のない溶鉱炉;雪のシンデレラ;おしゃべりな鏡;耽美のとき;4年ごしの恋;運命の女優;アンモナイトの化石;夢の放浪)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
44
斉藤由貴さんらしい本。前半の詩の部分は、若い感性がビンビン伝わってくる切ない詩が多かったです。言葉の選び方などから、かなり本を読まれる方ではないでしょうか。後半のエッセイのような?文は、斉藤由貴さんの不思議さんぶり全開で、好感が持てました。クラスメイトたちとの合わない感性を、自宅での鏡を見ながらの自分と鏡の中の自分との会話でバランスをとっていたというエピソードが印象的でした。全編に不思議っぷりが仄かに漂っている感じで、不思議な読後感。2017/03/29
ウラタキ
3
う~~これは中学生の頃の自分がめちゃくちゃ好きそうな世界観だ……すごく懐かしい気持ちになる。どこか達観したような感じのする文章。頭のいい人なんだろうな。2020/10/30
JUN
1
前回の由貴さんの本よりかは面白かった。前半は詩。やっぱり詩は分からない。後半はエッセイで、本が好きなせいか、言葉や言い回しが良く、読んでいて面白かった。祖父母が聾唖者である事や、両親がクリスチャンだったので、コーヒー、紅茶、タバコ、酒が厳禁だった事等も告白している。色々な作者の名前も出てきたが、三島由紀夫さんと銀色夏生さんの2人の作品には興味が沸いた。2012/05/18
りゅっく
0
当時斉藤由貴の歌も演技も大好きだった。そんな彼女の心の中を少しのぞき、自分とは違うのだなと自分と同じなんだなの両面の気持ちを抱いたことを覚えています。当時流行っていた銀色夏生、私もここから読み始めました1989/04/01