深読み浮世風呂

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  • サイズ A5判/ページ数 242p/高さ 14X21cm
  • 商品コード 9784093620673
  • NDC分類 913.55
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「風呂」でわかる文化文政期江戸庶民の生活

 歴史教科書や文学史で必ず取り上げられる式亭三馬『浮世風呂』。江戸後期の滑稽本だが、庶民の銭湯を舞台に当時の世相を捉えた風俗小説だ。歴史・民俗の立場から本作を解剖し、江戸の文化文政期の日々の暮らしを活写。

内容説明

浮世風呂は日本橋界隈にあった!?浮世風呂の客層と銭湯内での世間話は?女湯の話題はもっぱら子どもの教育問題だった!?銭湯の隣に、なぜ髪結い床があったのか?酒の話は銭湯ではタブーだった!?江戸っ子による江戸っ子のための文芸を世に送り出した式亭三馬からのメッセージを推理する。

目次

深読み1 江戸っ子による江戸っ子のための文芸
深読み2 お江戸はありがたいところさ
深読み3 銭湯での世間話はホットニュース
深読み4 女湯の話題は教育問題
深読み5 浮世風呂は日本橋界隈に
深読み6 日本橋界隈は新興町人の世界
深読み7 野暮こそ真の通、意気こそ野暮の心情

著者等紹介

青木美智男[アオキミチオ]
1936年福島県生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒業。東北大学大学院文学研究科修了。専攻は日本近世社会史。1975年、日本福祉大学助教授となり、のち教授に就任。現在は、専修大学教授。江戸時代中後期の農村社会や百姓一揆、都市市民の暮らしや庶民文化の研究まで、そのテーマは幅広い
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感想・レビュー

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MOMO

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子どもの習い事でキリキリしたり、どこの食べ物屋が美味しいとうわさ話で盛り上がったり。江戸時代も今と変わらないんですね。2015/05/24

lagopus55

0
式亭三馬の「浮世床」「浮世風呂」を引用しながら、江戸時代、文化文政の頃の風俗を紹介している。必要以上に専門的にならないのがいい。式亭三馬がこの作品を書くに至った経緯を、当時流行していた十返舎一九が地理的に拡大させて東海道を舞台にしたのに対して、江戸っ子三馬が江戸市中に限定して江戸っ子のための本を作ったという解説がおもしろい。また、大火によって、経済を担っていた商人層がごっそり入れ替わったり、それに影響を受けて、文化が変容していくところは面白く読んだ。2007/08/26

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