グレイト・ウェイヴ―日本とアメリカの求めたもの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093566810
  • NDC分類 253.05
  • Cコード C0098

内容説明

オールド日本が黒船に仰天したとき、金ぴかアメリカは美しい日本に恋をした。太平洋の両岸に寄せて返した文明と精神の大きな波、グレイト・ウェイヴを読み解く。

目次

序章 地図
第1章 太平洋上の二人の漂流者―ハーマン・メルヴィルとジョン万次郎
第2章 貝殻コレクター―エドワード・シルヴェスター・モース
第3章 天心の“ボストン茶会事件”―岡倉覚三とイザベラ・ガードナー
第4章 涅槃の季節―ヘンリー・アダムズとジョン・ラファージ(1)
第5章 日光の滝―ヘンリー・アダムズとジョン・ラファージ(2)
第6章 火星からのメッセージ―パーシヴァル・ローウェルとメイベル・トッド
第7章 しゃれこうべの山―ラフカディオ・ハーンとアーネスト・フェノロサ
第8章 大統領の柔道部屋―セオドア・ルーズヴェルトとスタージス・ビゲロウ
終章 一九一三年―ひとつの時代の終焉

著者等紹介

ベンフィー,クリストファー[ベンフィー,クリストファー][Benfey,Christopher]
マサチューセッツ州マウント・ホールヨーク大学英米文学教授。ハーヴァード大学で比較文学の博士号を取得。ニューヨーク・タイムズ・ブックレヴューを始め、多くの雑誌で文芸評論を手掛けるほか、美術批評家としても活躍。たびたび日本を訪れており、陶芸や柔道の心得もある。現在、妻と二人の息子とともに、マサチューセッツ州アマースト在住

大橋悦子[オオハシエツコ]
東京生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。翻訳家、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

11
原著は2003年、日本語版は07年刊行。19世紀半ばの日本の開国期から明治期にかけてのアメリカと日本の精神交流史。日本に魅せられた幾人ものアメリカ人の伝記が、一冊の本に織りあげられたと言えようか。その一人が東京大学で生物学を教えたモース。当時の日本の住居についても鋭い観察を残した。ダーウィンの進化論の影響下に、日本の家は「日本独自の習慣や要求に完全に適応している」と論じた。著者のクリストファー・ベンフィー教授は比較文学専攻で文芸・美術の評論家。大変な力量の持ち主に違いない。2022/02/05

takao

2
ふむ2023/12/25

メルセ・ひすい

1
そーなんだ 脳既知のスリナオシに!それでボストンとかセーラムにはいやに仏教徒がうごめく・・なんか違うんだよなー人道主義・基督教・人の命が地球より重ければ地球は・・ヤバイのはアタコウ・・ダーナ 精神のやり場に狼狽し仏教に改宗者が多いとか しかし・大乗で良いの?でも日本が終点で神道と合体し、浄化?されたのかな・?オールドジャパンが黒船に仰天したとき、金ぴかアメリカは、美しい日本に恋をした。太平洋の両岸に寄せて返した文明と精神の大きな波、グレイトウェイブを読み解く。全米の話題をさらった刮目の書。2008/02/22

佐藤浩

0
原著を授業で読んだので、購読。一見何も関係なさそうなボストンと日本にの交流の歴史を19世紀中頃から20世紀の始まりにかけて、人物を中心にたどった本。産業化によって旧来の良さが失われつつあるアメリカには、いかに日本が理想の地として映ったかということに触れ、そして、その一方日本も明治維新によってその特質を脱ぎ捨てつつあったかこそ、古き良き日本をどうアメリカ側が扱ったかというのが主眼。アメリカにおいて仏教がいかに捉えられたかという話も紹介されていて視野を広げる切欠になった。2015/02/06

こねほ

0
幕末の日本開国近辺の歴史を、アメリカと日本の人の交流を中心に描いた本。ちょうどボストン美術館展を東京でやっているときに読んだので、「なんでボストン美術館展なのに日本の芸術のポスター?」という素朴な疑問が解消できた。「オールド・ジャパン」のすばらしい文化を守り、多くの人に知らせるために奮闘した人たちの姿が躍動感あって楽しい。2012/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/136196
  • ご注意事項