ヒトラーの女スパイ

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093564915
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

FBIにも恐れられた「プリンセス」の秘史!

プリンセス・シュテファニー・フォン・ホーエンローエ ─―ユダヤ人であるにもかかわらず、ヒトラーのスパイとして活躍した女。一般市民に生まれながらプリンセスの称号を得、人脈を駆使して、イギリス上層階級の親ナチス派に強く働きかけ、情報収集やナチスの対英外交に深くかかわった。ドイツだけでなく、イギリスのスパイとしても働いたとされるが、真相はいまだ謎に包まれている。本書は、FBI長官フーバーから「頭が良く狡猾で、1万人の男のスパイより危険な女スパイ」と恐れられながら歴史の渦に埋もれ、日本ではこれまであまり知られていなかった女性の貴重な記録である。

内容説明

FBI長官フーバーから「頭が良く、狡猾で、1万人の男のスパイより危険な女スパイ」と恐れられた女性がいた。本書は、野心いっぱいの美貌のユダヤ人少女がプリンスの称号を持つ貴族と結婚し、ユダヤ人でありながらヒトラーの信頼を得て、外国の上層階級にナチ政権の支持者を獲得するが、やがてヒトラーとの間に確執を生じてアメリカに亡命する話である。

目次

プリンセスを目指した少女
ロザミア卿との出会い
ヒトラーの「親愛なるプリンセス」
宿敵リッベントロップ
イギリスの親ナチ派
ウィンザー公夫妻のドイツ訪問
アメリカ旅行
ヒトラーをめぐる女の闘い
ヒトラーの女スパイ
レオポルズクローン城の女主人
ドイツ脱出
シュテファニー対ロザミア卿
スパイから平和の使者への転身
アメリカ追放の危機
最後の花道

著者等紹介

シャート,マルタ[シャート,マルタ][Schad,Martha]
1939年ミュンヘン生まれ。アウクスブルク大学で歴史学と美術史を学び、フッガー家の女性たちに関する研究で博士号を取得。現在フリーライターとして活躍しており、歴史上の女性に関する著書が多い。20世紀末のオーストリア・ドイツ王家や、ナチスドイツ時代の女性をテーマに選んでいる

菅谷亜紀[スガヤアキ]
横浜出身。ボッフム大学ドイツ文学部修士課程卒業。東京ドイツ文化センター勤務後、ドイツ語通訳およびNHK国際放送局にてドイツ語放送に携わる。在ドイツ大使館勤務

上田浩二[ウエダコウジ]
1993年より筑波大学現代語・現代文化学系教授。96年、ベルリン自由大学客員教授。2004年よりベルリン日独センター副事務総長(日本側代表)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゆみゆ

1
途中で面白さがなくなってきたので、駆け足で読んでしまいました。 いろんな男性に愛されて魅力的な人で、アグレッシブだったのでしょう。でも、途中からナチスに協力していた(その為富を得た)ことを正当化している印象を受けてしまって、読む気がなくなってしまった。 ユダヤ人を直接的に強制収用所へ送り込むことに手を貸していなくても、彼女には拒否反応を示してしまう。2018/06/17

ルナティック

1
う~ん、ドキュメンタリー、ですよね。小説ではない。だから手に取ったのですがね。う~ん、「アレ?そうでしたっけ?」と思う部分が多々あり、それが気になると、他の部分まで疑い&納得できない状況。もしかして、ちょっとは面白さを狙っているのか?という描写も気に入らない。シュテファニー大絶賛さが鼻に付く。ナチ高官たちの認識も、他の文献と異なるし・・・娯楽さを求めていなかったので、ガッカリと言うか、時間返せ!って心境です。2016/08/04

玉子

0
すごい人生!憧れるわーとほんのり思ったけどあのようにアグレッシブに生きるのはむりむりかたつむり。モテを追及する女性誌は「今知的女子がアツい!プリンセスHに学ぶ“生涯現役”モテ技術」という特集を組んではどうか。なんてったって80代までOKなんです。危険な香りもまた魅力。高貴な殿方を夢中にさせて、世界を股にかけましょう。――ちなみに私は目指しません。2011/06/01

yuri_azucena

0
オーストリアに生まれ、ユダヤ人でありながらナチスに協力し、やがてアメリカに渡り新たな人生を送った、“プリンセス”の称号を持つ女性、シュテファニー・ホーエンローエの数奇な人生。名誉と富を求めた、欲にまみれた生き方にも思えるし、生に執着し続け80歳まで生きたたくましい魅力的な女性にも思える。シュテファニー自身の波乱万丈な生き様もさることながら、ヒトラーをはじめナチス高官たち、エドワード8世(のちのウィンザー公)夫妻など、著名な歴史上の人物もたくさん登場し、その点でも興味深い点が多い一冊でした。2018/04/12

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