内容説明
病気や飢餓をともに乗り越えた戦友・朝日丸と“ぼく”。戦後、朝日丸は浪曲師として有名になり、11人の原爆孤児たちを引き取って新聞にも載るが―。「浪曲師朝日丸の話」と、耳が不自由で売春を生業としていたミミとの切ない純愛を描いた「ミミのこと」という第81回直木賞受賞作を中心に、夜の生活を拒否し、周囲にまったく気を使わない悪妻に嫌気がさして、かいがいしく世話を焼いてくれる女性との再婚を決意するが、その彼女が作った味噌汁の味に失望する「味噌汁に砂糖」、私小説的要素が強い表題作「香具師の旅」など、軽妙なタッチのなかにノスタルジーと深みを詰め込んだ珠玉の短篇集。
著者等紹介
田中小実昌[タナカコミマサ]
1925(大正14)年4月29日‐2000(平成12)年2月26日、享年74。東京都出身。東京帝国大学文学部哲学科中退。小説家、翻訳家、随筆家。1979年「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で第81回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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