出版社内容情報
“斜陽の子”と呼ばれた著者の青春の記録
――「この子は私の可愛い子で父をいつでも誇つてすこやかに育つことを念じてゐる」これは、私が生まれた時父が書き置いてくれた言葉です。この言葉を信じている私は、道徳的に許されない男女の間柄から生まれてきたことに少しのひけめも感じていません。――
太宰治と、「斜陽」のモデルとなった太田静子とのあいだに生まれた著者。母子二人の厳しい生活や父への素直な想いを綴った「手記」と、父の生家を訪ねる「津軽紀行」(原題「津軽」、婦人公論読者賞)という高校時代に書かれた2作品に、両親に強い影響を受けながらも、幸せになりたいと率直に願う20代の女性の気持ちをありのままに綴ったエッセイを同梱。著者の青春時代の記録ともいえる作品集。
内容説明
“斜陽の子”と呼ばれた著者の青春の記録。―「この子は私の可愛い子で父をいつでも誇つてすこやかに育つことを念じてゐる」これは、私が生まれた時父が書き置いてくれた言葉です。この言葉を信じている私は、道徳的に許されない男女の間柄から生まれてきたことに少しのひけめも感じていません。―太宰治と、「斜陽」のモデルとなった太田静子とのあいだに生まれた著者。母子二人の厳しい生活や父への素直な想いを綴った「手記」と、父の生家を訪ねる「津軽紀行」(原題「津軽」、婦人公論読者賞)という高校時代に書かれた2作品に、両親に強い影響を受けながらも、幸せになりたいと率直に願う20代の女性の気持ちをありのままに綴ったエッセイを同梱。著者の青春時代の記録ともいえる作品集。
目次
手記―十七歳のノート
津軽紀行
二十代のノート
初めての出勤
私のティータイム
空色のアルバム―あとがきにかえて
著者等紹介
太田治子[オオタハルコ]
1947(昭和22)年11月12日生。神奈川県出身。明治学院大学英文科卒業。小説家、エッセイスト。父は太宰治、母は太宰の代表作「斜陽」の主人公「かず子」のモデルとなった太田静子。1967年、紀行文「津軽」で婦人公論読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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