出版社内容情報
1945年10月10日、「出獄自由戦士歓迎人民大会」が開かれた朝から、二・一ゼネストが頓挫するまでの生々しい「戦後」の現実を、元国策通信社の管理職とそのスタッフ、元特攻隊員、元特高警察らの視点で描く。
内容説明
民主化とは、戦後とは何か―を問う意欲作。GHQの「民主化」政策により左翼運動は盛り上がりを見せるが、戦前から和平工作に携わっていた石射康子には、その盛り上がりが、かつて日本が戦争に突入したときの高揚感と重なって見えてしまう―。1945年10月10日、釈放された共産主義者を迎える式典「出獄自由戦士歓迎人民大会」が開かれた朝から、1947年の二・一ゼネストが頓挫するまでの生々しい「戦後」の現実を、元国策通信社の管理職とそのスタッフ、元特攻隊員、元特高警察らの視点で描く。戦争末期のカオス状態を見事に活写した『記念碑』の続編。
著者等紹介
堀田善衞[ホッタヨシエ]
1918年(大正7年)7月17日―1998年(平成10年)9月5日、享年80。富山県出身。1952年『広場の孤独・漢奸その他』で第26回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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