出版社内容情報
幕末、奇兵隊に入隊した高木友之丞、日露戦争に従軍した長男・友彦、やはり陸軍に入営した孫の伸太郎――。『麦と兵隊』などで知られる著者が、従軍作家としての経験をもとに描いた約70年にわたる壮大な物語。
内容説明
幕末、小倉で質屋を営んでいた高木商店の跡取り息子・友之丞は、「異人に、おくにをけがされて、たまるか」という思いで奇兵隊に入隊。隊の「勤王、殉忠報国、攘夷、四民皆兵」という思想に感動し、以来、それが高木家の家風となっていく。その長男・友彦は陸軍士官学校を経て日露戦争に従軍するものの、病気がちで戦闘には参加できなかったので、息子・伸太郎の陸軍入営には万感の思いを抱いていた―。『麦と兵隊』など「兵隊三部作」で知られる著者が、自らの軍隊生活と従軍作家としての経験をもとに活写した、ある一家の三代、約七十年にわたる壮大な物語。
著者等紹介
火野葦平[ヒノアシヘイ]
1907年(明治40年)1月25日‐1960年(昭和35年)1月24日、享年52。福岡県出身。1937年『糞尿譚』で第6回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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