出版社内容情報
命の“尊厳と神秘”に筆でメスを入れた大作
生誕と堕胎――このふたつの医療に多くの時間を費やすのが産婦人科医の日常だ。
三浦半島で小さな産婦人科医院を営む主人公の医師・野辺地貞春は無神論者だが、自らの倫理観に基づいて淡々と治療を施していた。
“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死――。
中絶手術の腕は名人級の主人公が日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ“衝撃の問題作”下巻。
曽野 綾子[ソノ アヤコ]
著・文・その他
内容説明
生誕と堕胎―このふたつの医療に多くの時間を費やすのが産婦人科医の日常だ。三浦半島で小さな産婦人科医院を営む主人公の医師・野辺地貞春は無神論者だが、自らの倫理観に基づいて淡々と治療を施していた。“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死―。中絶手術の腕は名人級の主人公が日々直面する数々の患者との実態が詳細に描かれ、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ“衝撃の問題作”下巻。
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年(昭和6年)9月17日生まれ。東京都出身。1979年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。2003年に文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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