出版社内容情報
石坂 洋次郎[イシザカ ヨウジロウ]
著・文・その他
内容説明
戦後まもない1947年に新聞小説として連載され人気沸騰。その後、いちやく大ベストセラーとなった青春小説の代名詞ともいえる作品。元々、高校教師であった筆者・石坂洋次郎が、東北地方の私立女子高校を舞台に、戦前の暗くじめじめした封建性を打破し、民主的な社会の実現を目指す人々の姿を爽やかに描きあげ、新風を巻き起こした。幾度も映画化され、作品発表から七十年余を経た現在でもまったく色あせない瑞々しい傑作である。
著者等紹介
石坂洋次郎[イシザカヨウジロウ]
1900年(明治33年)1月25日‐1986年(昭和61年)10月7日、享年86。青森県出身。1936年『若い人』で第1回三田文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫陽花と雨
28
戦後間もない1947年に新聞連載されたという作品。突然の民主化に戸惑うのは大人ばかりではない。同じ電車で男子と一緒に学校に通った噂が流れただけで転校せざるを得なかったが負けず嫌いの新子(映画は吉永小百合)や、男性にも意見をしっかり言える新しい考えを持った島崎教師、魅力的な登場人物たちが多く、時代錯誤の台詞もちらほら感じつつも面白かったです。この時代に西野カナ「トリセツ」みたいなことも出てきたり、当時これを読んでいた女子たちは、憧れたりしたのではないかな…古き良き昭和作品。映画も見てみたくなった。2021/03/06
とり
0
戦後感がバリバリに出ておりましてよ。 新聞小説ゆえ長い…今から見たら蛇足に思えてしまうものも多いですわよ。 映画とかすっきりしたあらすじ見ちゃうと、そう思えちゃいますわね。 関係ないけどここ、DVDも登録できるんですね。しないけど。