出版社内容情報
阿部 昭[アベ アキラ]
著・文・その他
内容説明
母の死や息子の受験など煩雑な現実に振りまわされながらも、“もっと単純に生きられたら”と心ひそかに願う中年の男。心臓を患った彼は、年寄りの医者にもっと海でも眺めていろと通告され、そんな偏屈さに妙なシンパシーを抱く。「単純」とははたして何か―。期間にして二年半の日々を、静かに、淡々と綴った阿部昭の自伝的作品であり、妻への思い、三人の息子それぞれに対する複雑な感情などがユーモアと深いペーソスで綴られている。
著者等紹介
阿部昭[アベアキラ]
1934年(昭和9年)9月22日‐1989年(平成元年)5月19日、享年54。広島県出身。1973年『千年』で第27回毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件