出版社内容情報
仏留学生活を瑞々しく描いた著者デビュー作
1950年、27歳の遠藤周作は文学研究のため、いち留学生としてフランスに渡る。
そこにはいまだ大戦の荒廃が色濃い日々の暮らしがあった。ナチスの残虐行為、肉欲、黒ミサ、サド、ジイド等々、ときに霧深いリヨンの街で、あるときは南仏の寂しい曠野で、人間の魂の暗部を擬視しながら綴った思索の足跡――。
愛とは、信仰とは? 本書は、戦後初の留学生として渡ったフランスでの学生生活について日本に書き送った原稿をまとめたエッセイ集であり、著者の原点ともいえるデビュー作である。
遠藤 周作[エンドウ シュウサク]
著・文・その他
内容説明
仏留学生活を瑞々しい感受性で描いた著者のデビュー作。1950年、27歳の遠藤周作は文学研究のため、いち留学生としてフランスに渡る。そこにはいまだ大戦の荒廃が色農い日々の暮らしがあった。ナチスの残虐行為、肉欲、黒ミサ、サド、ジイド等々、ときに霧深いリヨンの街で、あるときは南仏の寂しい曠野で、人間の魂の暗部を擬視しながら綴った思索の足跡―。愛とは、信仰とは?本書は、戦後初の留学生として渡ったフランスでの学生生活について日本に書き送った原稿をまとめたエッセイ集であり、著者の原点ともいえるデビュー作である。
目次
1 四つのルポルタージュ(恋愛とフランス大学生;フランス大学生とコミュニスム;フランスにおける異国の学生たち;一九五〇年代のフランス大学生)
2 牧歌(葡萄の丘と夏の雲;ボルドオ;テレーズの影を追って)
3 四季(絵葉書の裏に;冬―霧の夜;春―日記から;夏―アルプスの陽の下で;秋―白き墓地)
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年(大正12年)3月27日‐1996年(平成8年)9月29日、享年73。東京都出身。1955年『白い人』で第33回芥川賞を受賞。キリスト教を主題にした作品を多く執筆し、代表作に『海と毒薬』『沈黙』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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