出版社内容情報
里子と坂西の愛欲の日々に終焉が近づく
鎌倉、京都、箱根、越後……人目を忍んで逢瀬を重ねる里子と坂西。四季の移ろいと、愛の日々の中で”いびつな染付白磁”といわれた里子は”女“として目覚めていく。
里子の友人で坂西の元恋人だった栗田綾江の嫉妬による密告で、二人の仲は坂西の妻・和枝の知るところとなる。宿命の愛と知りながら、里子は坂西と別れる決心をするのだったが……。
日経新聞に連載され話題を呼んだ長編小説。男女の宿命的な愛を鮮烈に映すとともに鎌倉や京都を舞台に、和服や自然を通して日本の四季が美しく描写されており、作品の魅力に彩りを添えている。
【編集担当からのおすすめ情報】
立原正秋著の名作・復刻版
立原 正秋[タチハラ マサアキ]
著・文・その他
著者等紹介
立原正秋[タチハラマサアキ]
1926年(大正15年)1月6日‐1980年(昭和55年)8月12日、享年54。朝鮮慶尚北道(現在の韓国慶尚北道)安東郡出身。1966年『白い罌粟』で第55回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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