サライブックス
猫男爵―バロン・キャット

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093433914
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新田家、足利家という武家の名門の流れを引く岩松家。しかし、江戸時代は大名格ながら百二十石という不遇をかこっていた。その岩松家第21代当主・満次郎俊純が幕末に繰り広げる、痛快時代小説。

 雑誌『サライ』に好評連載された、作家神坂次郎氏の痛快時代小説。 新田家、足利家という武家の名門の流れを引く岩松家。しかし、徳川家康の勘気に触れ、江戸時代は「大名格ながら石高わずか百二十石」という不遇をかこっていた。岩松家の苦しい家計を支えたのは、当主の描く鼠よけの「猫絵」であった。第21代、幕末期の当主・満次郎俊純(としずみ)は、小禄ながらも名家の主(あるじ)として、たくましく成長していく。俊純の波乱に富んだ人生に、黒船の来航、世直し一揆、戊辰戦争など、当時の世相を著者の緻密な調査によりふんだんに盛り込んだ、軽快なタッチの歴史人物小説。ストーリーを裏付ける、歴史資料や図版も多数掲載し、見ても楽しめる内容となっている。

内容説明

岩松家は、新田家、足利家という武家の二大名門の末裔だが、徳川家康の勘気にふれ、「大名格ながら石高わずか百二十石」という不遇をかこっていた。岩松家幕末の当主・満次郎俊純の波瀾万丈の人生を、当時の世相とともに描く痛快時代小説。

著者等紹介

神坂次郎[コウサカジロウ]
昭和2(1927)年和歌山県生まれ。陸軍飛行学校卒業。戦後は劇団俳優座演出部等を経て、土木技師・建設会社役員に。傍ら歴史小説を書き始め、昭和33年『鬼打ち猿丸』で大衆文学賞受賞。昭和59年出版の『元禄御畳奉行の日記‐尾張藩士の見た浮世』は60万部のベストセラー。他にベストセラー『縛られた巨人‐南方熊楠の生涯』、日本文芸大賞受賞『黒潮の岸辺』など著書多数。平成4年、皇太子殿下熊野行啓に際し自著『熊野御幸』を2時間余にわたって御進講。平成14年4月には第12回南方熊楠特別賞を受賞。日本文芸家協会、三田文学会員、(社)日本ペンクラブ理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松風

1
上州の「百二十石(!)」大名を通して語られる幕末。薩摩長州や会津などのホットスポット以外の地方から見た幕末に興味が湧いてきた。「高貴」であることで社会貢献するって、実はこういう素朴なことかも、と思う。2012/04/07

maatyan

0
120石のお殿様(俊純)は収入を得るために奮闘する。小さいがゆえに人間らしいお殿様でもある。表紙の絵はこのお殿様が描いたもの。俊純のやさしさが最後に報われてよかったなあ。鎌倉時代からの延々と伝わる歴史も面白かった。2012/06/14

ちぎもも

0
出身地の殿様で馴染み深いせいか、非常に身近に感じる江戸時代でした。徳川家に新田氏・足利氏の家系を利用されながらも軽んじられ、ある意味それ故にしがらみからは救われ。領民に求められて描くネズミ除けの猫絵や健勝を願う鍾馗様。画くことで慕われ・藩政を助け、そして生きた。時代劇では描かれない生活する殿様を読めて面白かった♪自分の母方の先祖の目録に、このどちらかの殿様から下腸された鍾馗様の記述が残されていたりしてたので、この本のおかげで、先祖の生活の一端をも想うことができ、これもまた面白かった。◎2012/01/24

0
★★★☆☆ 読んでみたら想像していたのとずいぶん違ったよ。でも面白かった。時代小説です。2008/03/13

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