出版社内容情報
新田家、足利家という武家の名門の流れを引く岩松家。しかし、江戸時代は大名格ながら百二十石という不遇をかこっていた。その岩松家第21代当主・満次郎俊純が幕末に繰り広げる、痛快時代小説。
雑誌『サライ』に好評連載された、作家神坂次郎氏の痛快時代小説。 新田家、足利家という武家の名門の流れを引く岩松家。しかし、徳川家康の勘気に触れ、江戸時代は「大名格ながら石高わずか百二十石」という不遇をかこっていた。岩松家の苦しい家計を支えたのは、当主の描く鼠よけの「猫絵」であった。第21代、幕末期の当主・満次郎俊純(としずみ)は、小禄ながらも名家の主(あるじ)として、たくましく成長していく。俊純の波乱に富んだ人生に、黒船の来航、世直し一揆、戊辰戦争など、当時の世相を著者の緻密な調査によりふんだんに盛り込んだ、軽快なタッチの歴史人物小説。ストーリーを裏付ける、歴史資料や図版も多数掲載し、見ても楽しめる内容となっている。
内容説明
岩松家は、新田家、足利家という武家の二大名門の末裔だが、徳川家康の勘気にふれ、「大名格ながら石高わずか百二十石」という不遇をかこっていた。岩松家幕末の当主・満次郎俊純の波瀾万丈の人生を、当時の世相とともに描く痛快時代小説。
著者等紹介
神坂次郎[コウサカジロウ]
昭和2(1927)年和歌山県生まれ。陸軍飛行学校卒業。戦後は劇団俳優座演出部等を経て、土木技師・建設会社役員に。傍ら歴史小説を書き始め、昭和33年『鬼打ち猿丸』で大衆文学賞受賞。昭和59年出版の『元禄御畳奉行の日記‐尾張藩士の見た浮世』は60万部のベストセラー。他にベストセラー『縛られた巨人‐南方熊楠の生涯』、日本文芸大賞受賞『黒潮の岸辺』など著書多数。平成4年、皇太子殿下熊野行啓に際し自著『熊野御幸』を2時間余にわたって御進講。平成14年4月には第12回南方熊楠特別賞を受賞。日本文芸家協会、三田文学会員、(社)日本ペンクラブ理事
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