出版社内容情報
不況、リストラと、必要以上に元気のない、昨今の日本人。齢を重ね、いかに生きるべきかお悩みでは。市井で飄々生きる13人の先達を通し、「こんな生き方があってもいいじゃない」と思わせる「人生の応援本」。
「出会った、人生の先達にお話をうかがいたい」という、著者の単純な動機から始まった『別冊サライ』の連載?本書に登場する13人のほとんどはマスコミなどには登場しない、いわば「ふつう」の人ですが、その人生のおもしろさは、数多い有名人の伝記や自伝にも劣らないものでした。 どの方も著者の知人が、偶然知りあった方々。共通項は、著者自身が「おもしろい人生」と思うことだけです。 「ふつう」と「非凡」は矛盾せず、「ふつう」の人生が「波乱万丈」であることもありうる、というサンプルのような内容は、ある程度の年齢を重ねた人に対して、「肩肘張らない生き方」の見本となり、共感を呼ぶに違いありません。
内容説明
「出会った、人生の先達にお話を伺いたい」という、著者の単純な動機から始まった『別冊サライ』の連載。本書に登場する13人のほとんどはマスコミなどには登場しない、いわば「ふつう」の人だが、その人生のおもしろさは、数多い有名人の伝記や自伝にも劣らないものだった―。
目次
バリで出会った楽天家―参沢厚さん
元無頼の大家さん―小林二郎さん
勤労青年の元「神様」―佐野つとむさん
停年後のヨットマン―長渕勉さん
田園の楊枝翁―森光慶さん
なりたいもののなかった人―堀江美知さん
チェロ弾きのほのぼの猫―雨田光弘さん
東銀座の「ボギー似」歯医者―松岡健一さん
大陸の風を描いた女性マンガ家―上田トシコさん
国立のコーヒー仙人―関三男さん
料亭おかみの憂鬱―竹村芳子さん
元中尉殿の波乱と平凡―山本浩さん
元みゆき族のトラッドおやじ―公平宣彦さん
著者等紹介
夏目房之介[ナツメフサノスケ]
昭和25年(’50)、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。マンガ・コラムニスト。マンガ家としてはもちろん、評論、エッセイ、講演、テレビ放送など、幅広い分野で活躍中。平成11年(’99)、マンガ評論における長年の業績で、第三回手塚治虫文化賞特別賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。