出版社内容情報
山には山にしかないものがあります
東京から電車で気軽に行けて、徒歩時間3時間程度のハイキングルート(主に低山)を、大判で見やすい地図と心地よい文章で紹介する「歩き旅」のガイドブック。『山と渓谷』副編集長を務めたのち、リトルプレス『murren』(ミューレン)編集発行人や文筆家として活躍する女性編集者・若菜晃子が、長年自らの足で繰り返し歩いてきた経験から厳選した「ほんとうによい山」と山麓で見つけた「おいしい滋味おやつ・おみやげ」だけをご案内します。2015年刊行のロングセラー『東京近郊ミニハイク BE-PAL版』に10の新ルートと最新情報を追加し、地図も全面改訂して大幅にアップデートしました。
さらに、山で出会う人や生き物、鳥のさえずり、四季折々の野の花、稜線から遠望する風景など、低山あるきならではの楽しみを綴った書きおろしエッセイを、各山ごと収録。静謐でぬくもりあふれる筆致をたどりながら、山でしか出会えない「深いこと」を思い巡らすことができる本に仕上がりました。
読んですぐ山あるきに出かけられる実用書であり、読むと日々の垢を払うような境地になれる、心地のよいハイキングガイド。人生をともに歩いていく、座右の一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
若菜晃子さんは2020年に『旅の断片』で日本旅行作家協会の「斎藤茂太賞」を受賞し、『街と山のあいだ』『途上の旅』などの随筆集が人気の注目の書き手です。記憶の底の風景が立ち上がるような独特の読書体験の心地よさを、ぜひ『東京近郊ミニハイク』でお試しください。各山の冒頭に掲げられたエピソードの筆致がやさしくて、いつのまにか山の風に吹かれているような、ふっと夢を見ているような心地になれるはずです。
編集担当者ももとは2009年刊行の昭文社版の読者でした。本書がきっかけで山はよいな自然はよいなという気分に何度も満たされ、今も子育てのかたわら低山に出かけては人生に山があって本当によかったと思っています。
【目次】
目次
1 遠くのすてき山 日常を離れて、どこかへ(霧ヶ峰 中信・長野県;太郎山 上田・長野県 ほか)
高尾と筑波(高尾山;筑波山)
2 スニーカー山 小さなのんびり散歩やま(弘法山 丹沢前衛・神奈川県;聖峰 丹沢前衛・神奈川県 ほか)
3 秋と冬の山 より深く季節を味わいに(三頭山 奥多摩・東京都;鉄砲木ノ頭 富士周辺・山梨県 ほか)
丘陵マニア(多摩丘陵;青梅丘陵 ほか)
著者等紹介
若菜晃子[ワカナアキコ]
編集者、文筆家。大学卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。小冊子『m¨urren』編集・発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- つくみの記憶