出版社内容情報
親と子の「共育ち」エッセイ
保育者は家庭への「子育て支援」が求められています。しかし、現状は保護者からのクレーム対応に終始している場合も少なくありません。
著者は東京家政大学ナースリールームの主任保育者です。
長年保育者として、乳幼児の親とかかわってきた著者もまた、一般的に「子育て支援」と思い込んでいる対応に少し違和を感じています。
真の意味での「子育て支援・親支援」とは何か、本当に子どもが求める大人とはどんな存在なのか。
著者は子どもが育つように、親もまた育っていく「共育ち」という考えを提案します。保育者が「共育ち」をサポートすれば、子どもの気持ちを理解し、親のイライラが解消され、子育てを楽しむヒントになります。
豊富なエピソードをまじえながら、お母さんや保育者さんたちにやさしく語りかけます。
今、保育に求められていること…3
Prologue 何気ない日常のなかに、大事な支援のポイントがある…11
Part1 子どもの思い、親の思い…17
子どもの気持ちを通訳すれば…18
自分と異なる考えや友だちの個性を受けとめる…24
子どもの「病気を治す力」…30
個性的な子どもの気づき、発見…36
忘れられないエピソード…42
子どもがこわがること…48
Part2 トラブルは気づきのチャンス…55
『北風と太陽』のお話のように…56
ぶつかっても修復し合える関係…62
不思議な仲直り…68
わが子らしい表現としておもしろがる…74
脆い心を育ててしまう親の「厳しさ」…80
Part3 保護者の育ちを感じながら
父親が育つとき…88
保育の本質をついた鋭い「気づき」…94
母親が妊娠中の配慮と支援…100
育児休業明けの保育者の母親としての心理…106
連絡帳を通して育ち合う…112
Part4 おばあちゃんとの関係性
孫の育ちが気になるおばあちゃん世代…120
おばあちゃん自身の子育て事情…126
Eplogue 親子の今と保育を真摯に考える…132
あとがき…140
目次
1 子どもの思い、親の思い(子どもの気持ちを通訳すれば;自分と異なる考えや友達の個性を受けとめる;子どもの「病気を治す力」;個性的な子どもの気づき・発見;忘れられないエピソード;子どもがこわがること)
2 トラブルは気づきのチャンス(『北風と太陽』のお話のように;ぶつかっても修復し合える関係;不思議な仲直り;わが子らしい表現としておもしろがる;脆い心を育ててしまう親の「厳しさ」)
3 保護者の育ちを感じながら(父親が育つとき;保育の本質をついた鋭い「気づき」;母親が妊娠中の配慮と支援;育児休業明けの保育者の母親としての心理;連絡帳を通して育ち合う)
4 “おばあちゃん”との関係性(孫の育ちが気になる“おばあちゃん”世代;“おばあちゃん”自身の子育て事情)
著者等紹介
井桁容子[イゲタヨウコ]
東京家政大学ナースリールーム主任保育士。1955年、福島県いわき市生まれ。1976年、東京家政大学短期大学部保育科を卒業後、東京家政大学ナースリールームに勤務。2002年より、ナースリールーム主任保育士として現在に至る。東京家政大学・同短期大学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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